鈴木直人 (作家)
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鈴木直人(すずきなおと)は、日本のゲームブック作家。
ドルアーガの塔三部作をはじめとして、数々の名作と呼ばれるゲームブックを発表した、日本のゲームブック界の第一人者である。
双方向型(迷宮などで項目間を自由に行き来できる)ダンジョンものを基本スタイルとし、毎回斬新なシステムを導入する。特にパンタクルに見られる魔法システムは非常に完成度が高い。
ともすればシステム面だけが注目されがちであるが、高い文章力・演出力を評価する向きも多い。
2005年現在、執筆活動が確認されていない。
目次 |
[編集] 作品リスト
[編集] 東京創元社(創元推理文庫)
- ドルアーガの塔(1986年)
- 同名のコンピュータゲームを原作にした、鈴木直人のデビュー作。これに登場させたオリジナルキャラクター、魔道士メスロンが今後の作品で重要な位置を占めるようになる。
- 悪魔に魅せられし者
- 魔宮の勇者たち
- 魔界の滅亡
- スーパー・ブラックオニキス(1987年)
- コンピュータRPG「ザ・ブラックオニキス」のゲームブック化。とはいえ、原作から引き継いでいる部分はわずかで、殆ど鈴木のオリジナルと言って良い。
- パンタクル(1989年)
- 魔道士メスロンを主人公にしたオリジナル作品。
- ティーンズ・パンタクル(1990年)
- 現代日本を舞台にしたパンタクルの外伝。女子高生・大島いずみが主人公。
- パンタクル2(1991年)
- 前作との繋がりは特になく、うってかわって明るい雰囲気の作品。
[編集] 創土社
- Chocolate Knight(2001年 ISBN 4789301125)
- 10年ぶりに発表された新作。パンタクル2に登場したファジー族のポポレイポラが主人公。パンタクル2直後に執筆されながら出版されなかった経緯がある。
- パンタクル1.01(2002年 ISBN 4789301141)
- パンタクルの復刊。作者コラム等が追加されている。