鈴木元信
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鈴木 元信(すずき もとのぶ、弘治元年(1555年) - 元和6年(1620年)6月)は、伊達氏の家臣。通称は七右衛門。官位は従五位下。和泉守。
天正期には雑賀衆に参加していたともいう。京都の茶人であったが、その縁で伊達政宗と知り合い、家臣となった。行政能力、財務能力に優れた才能を持っていたことから、政宗の厚い信任を受けて古川城に1500石の所領を与えられ、政宗が仙台を留守中には国家老として政務を執った。
元信は、政宗が天下人になること、つまり伊達幕府ができることを夢見て、政宗が天下を取ったときのための「憲法」や「条々」などを用意していた。しかし1620年の死の直前、もはや政宗が天下を取ることもないだろうと悟って、それらを全て焼き捨てさせたと言われている。