輪行
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輪行(りんこう)とは、自転車を公共交通機関(主に鉄道、変わったところでは飛行機-国内離島・海外サイクリングに行く場合)を使用して運ぶ事。競輪競技者が競技場まで自走することを、輪行と称していたのが謂れとも言われる。
走行出来る状態では持ち込めない(一部を除く)ため、分解・輪行袋に袋詰め、布団袋程度の大きさに縮めて肩から提げて運ぶ。 鉄道利用の場合、手回り小荷物に関する規則に準じる必要がある。「袋につめてさえしまえば問題がない為、ゴミ袋でも代用が可能である。」というような発想もあろうが、同規則の「専用の袋」の使用という規定に抵触する。なにより他の乗客への配慮は、サイクリストとして必須であろう。
分解の手順は車種によって細部で違うが、多くの場合は車輪とフレームに分割する。
近年では、自転車を分解することなく、小さく折りたためる折り畳み自転車を愛用する人も多い。(主に小径車が多い)
旧来、交通機関として自転車と電車は競合するとして、競技の道具と明確化できるアマチュア登録選手、競輪選手にしか許可されなかったが、日本サイクリング協会が「趣味としてのサイクリング用」として認知させることで一般サイクリストにも道を拓いた。会員証の提示、その廃止を経て、1998年11月からアマチュアのサイクリストにも無料化されている。許可制だった当時は、日本サイクリング協会会員のみの許可(会員証提示)、更に帆布製の輪行袋を使用する事が義務付けられていた。