サイクルトレイン
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サイクルトレインとは自転車を鉄道車両内に輪行袋などに詰めないまま持ち込むことができるサービスである。主に中小私鉄が利用促進のために実施しており、無料の場合が多い。
大手私鉄でも、近畿日本鉄道の伊賀線、養老線で期間を定めて行っている。
本項では欧州諸国(特にドイツ)では自転車を車内に持ち込むことができる事例が、広範にあることを記しておく(坂道を走るケーブルカーにその様な事例が多い)。
[編集] 実施している鉄道会社
[編集] 日本国内
- 上信電鉄高崎(上信)・吉井・上州福島・上州富岡・下仁田の各駅において、指定時間の指定列車のみ普通乗車券・回数券・定期券で自転車を1台まで無料で持ち込むことができる。くわしくは上信電鉄のウェブサイトを参照。
- 鹿島鉄道全線において、 9:30~15:00までは(土日は終日) 列車車内に自転車を1台まで無料で持ち込むことができる。
- 松本電鉄新島々駅、波田駅、西松本駅のみにおいて一部列車を事前予約した上で利用できる。
- 三岐鉄道三岐線の大矢知駅~三里駅間は土日の終日と春夏冬休みの 9:00~16:00に、三里駅~西藤原駅は終日利用できる。
- 近畿日本鉄道養老線の播磨駅~大垣駅間および大垣駅~揖斐駅間において土日の始発~17:00と春夏冬休みの9:00~17:00、平日の9:00~14:00に利用できる。その他、伊賀線でも実施している。
- 熊本電気鉄道全線において、9:30~15:30までは列車車内に自転車を無料で持ち込むことができる。(ただし、団体利用時や悪天候時は利用不可のこともある。)
なお、西大寺鉄道(既に廃止)では戦前から自転車の持ち込み(客車のデッキや気動車の荷台等に積載)が有料で認められており、自転車用の定期券も存在した。