角館城
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角館城(かくのだてじょう)は秋田県仙北市(旧・角館町)にある山城。別名、小松山城。戦国時代に戸沢氏の本拠地があったことで知られている。
[編集] 歴史
応永31年(1424年)に戸沢氏が、北浦郡の門屋城から居城を移した。居城移転には諸説があり戸沢家譜には戸沢氏重臣で小松山城主の角館能登守が、上浦郡の小野寺氏と通じて、謀叛を起こしたので、これを戸沢家盛がこれを討って小松山城を開城させ、後に居城を移転したという。
その後、戸沢氏が北浦郡内の国人領主の仙北前田氏、本堂氏、楢岡氏を傘下に組み込んだ。特に天正年間に活躍した、当主戸沢盛安は「鬼九郎」(夜叉九郎)の異名で恐れられた。
関ヶ原の戦い後の慶長7年(1602年)、北浦郡を去った戸沢氏に変わり入部した蘆名義広(盛重)が角館城主(城趾は古城山(ふるしろやま))となった。その後、蘆名氏が断絶後の1656年に、出羽長野紫島城より、佐竹北家となる佐竹義隣が角館城主となり、明治に至るまで続いた。
現在、角館城南側一帯は近世に佐竹北家によって造られた武家屋敷が立ち並び、「みちのくの小京都」と呼ばれている。