西府駅
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西府駅(にしふえき)は、東京都府中市本宿町1に設置予定である東日本旅客鉄道(JR東日本)南武線の駅である。
なお、「西府駅」という名称は、仮称である。
東日本旅客鉄道南武線の分倍河原駅・谷保駅間に設置される予定である。
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[編集] 駅開設までの流れ
南武線新駅設置の要望は、太平洋戦争終戦後より、西府地域にてあったが、日本国有鉄道時代には、一切、具体化した動きはなかったが、国鉄民営化後、少しずつ、具体化の流れがおこった。
[編集] JRの発表
2005年7月13日、東日本旅客鉄道八王子支社は、同支社と府中市、西府土地区画整理組合の三者が合意し、以下の情報を発表した。
- 府中市本宿町1に、2008年秋頃をめどに開設される。1日約1万3600名の乗客が見込まれている。尚、駅名称は、2006年末までに決定する予定。
- 駅舎は、橋上化し、改札前には南北を通り抜ける自由通路(幅約5メートル、長屋約70メートル)を設置し、ホームと自由通路にはエレベーターを各2機設置する。
- 駅舎建設費は、約34億円。うち、西府土地区画整理組合が約26億円、府中市が約6億円、東日本旅客鉄道が約2億円を負担する。
- 駅舎の設置に係わる設計及び施行は、東日本旅客鉄道・府中市・西府土地区画整理組合の3者で協定を締結し、東日本旅客鉄道が実施する。
- 駅北側には、約3000平方メートルの交通広場を設置し、路線バス2系統・タクシー8台が停車出来るスペースを確保し、同時に、駐輪場も設置する。
- 駅構内には相対式ホーム2面が設置される予定。
[編集] のりば(予定)
- ■南武線 立川方面
- ■南武線 分倍河原・府中本町・稲城長沼・登戸・武蔵溝ノ口・武蔵中原・武蔵小杉・尻手・川崎方面
[編集] 駅(設置予定地)周辺
[編集] 歴史
- 1944年3月31日 現在の南武線を営業していた「南武鉄道」が、翌4月1日に国有化されるに伴い、「西府駅」・「本宿駅」が廃止される。(「その他」の項目に、詳細あり。)
- 1997年7月 東日本旅客鉄道が西府土地区画整理組合準備会(現在の、「西府土地区画整理組合」の前身)に対して、「新駅設置の条件」が示される。
- 2004年3月 東日本旅客鉄道・府中市・西府土地区画整理組合の3者により新駅設置に関する覚書が、締結される。
- 2005年6月 国土交通省が、新駅設置の認可を行う。
- 2005年7月13日 東日本旅客鉄道・府中市・西府土地区画整理組合の3者により新駅設置に関する覚書が、再び、締結され、同時に、東日本旅客鉄道が各種報道機関へ、新駅設置を発表。
- 2005年12月 東日本旅客鉄道・府中市・西府土地区画整理組合の3者により新駅設置に関する詳細設計の協定を締結。
[編集] その他
南武線は、元々、南武鉄道という私鉄が開業した路線で、同鉄道時代には、分倍河原駅・谷保駅間に、「西府(にしふ)駅」と「本宿(ほんじゅく)駅」が開設されていたが、南武鉄道の国有化(1944年4月1日)に際し、廃止されている。尚、今回設置される予定の「西府駅」は、かつての「本宿駅」付近に開業する予定である。