虚時間
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虚時間(きょじかん、imaginary time)は、虚の時間、つまり、単位時間の虚数(純虚数)倍で表される時間。
[編集] 虚時間と特殊相対性理論
ローレンツ変換の不変量である4次元距離は
で表される。ここでは、時間と空間は対称ではない。しかし、虚時間を と置くと、
となり、虚時間(の c 倍)と空間との間に対称性が成立する。このため、特殊相対性理論を虚時間を使って記述すると、数学的取り扱いが容易になる。たとえば、ミンコフスキー時空は4次元ユークリッド空間となり、ローレンツ変換は回転となる。
[編集] 虚時間と温度
温度と虚時間は反比例の関係にある。
すなわち
(ここでは上記との対応づけのため としたが、統計力学の教科書では とする定義が多い。この違いは単純に複素共役関係であるから、数学的には等価である)
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