藤田東吾
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藤田 東吾(ふじた とうご、1961年7月21日 - )は男性実業家。イーホームズ株式会社の代表取締役社長。既婚。
高校卒業後3年間の浪人生活を経て明治学院大学法学部に入学した。大学を卒業後、サラリーマン生活を送った後、造園業の会社を興した。
1999年に建築基準法が改正されたため、現在の確認検査機関イーホームズを興した。
2005年10月25日にイーホームズでの協議でヒューザーの常務が出席し構造計算書の偽装について伝えた。その2日後のヒューザーでの協議では同社の代表取締役社長の小嶋進に偽装の発表をとめられたと主張した(2005年11月29日の衆議院国土交通委員会による参考人招致より)。また、この参考人招致で藤田が10月25日の出来事を述べたところ、ヒューザー小嶋社長から「何言ってんだよ。ふざけんじゃねえぞ!!本当に!この野郎」と恫喝された。
イーホームズ社で2700万円の架空増資を行なっていた疑惑が浮上し、公正証書原本不実記載の容疑で2006年4月26日に逮捕された。
「最初に偽装発覚を見破ったのは自分達の会社だ」と主張してきたが、実際は別の設計会社からの指摘で偽装を認識していた。設計会社の社長がことの経緯を正すように求めると、藤田社長は「電車に乗るときはホームの端を歩かないほうがいい」と脅しともとれる発言をしていたと読売系の報知新聞によって報道された。
初公判では起訴事実を全面的に認めたが、架空増資と耐震強度偽装を結びつけるのはおかしいと主張した。
2006年10月19日、東京地裁から懲役1年6ヶ月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡される。また地裁は、起訴事実である架空増資と偽装を見逃したこととの関連付けは不透明として、藤田社長の主張を認めた。これについて藤田社長は公判後の会見で、「自身の主張が認められた」として控訴しない方針を示し、「偽装をしやすいような大臣認定プログラムが悪い」「暴露本を出す」「なんでイーホームズだけが悪いのかなどと国や報道を批判した。
判決の翌日、首相官邸に突然訪れ、「安倍晋三首相に会わせてほしい。新たな偽装物件が見つかり、腐った国交省なんかあてにならないから首相に直接対応をしていただきたい」と面会を求めるが、それを拒否され、官邸前が一時騒然となった。偽装物件を告発する書面を官邸は受け取らず、代わりに内閣府が受け取った。
メディアがこの問題を取り上げないため耐震偽造問題についての告発をYouTubeを通じて行う。
2006年11月9日、日本外国特派員協会にて国内外向けの記者会見を行う。
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