荒川洋治
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荒川洋治(あらかわ ようじ 1949年4月18日-)は現代詩作家・詩人・批評家。福井県三国町出身。
[編集] 人物・来歴
福井県立藤島高等学校、早稲田大学第一文学部文芸科卒業。『水駅』(詩集)でH氏賞、『渡世』(詩集)で高見順賞、『空中の茱萸』(詩集)で読売文学賞、『忘れられる過去』(エッセイ集)で講談社エッセイ賞、『心理』(詩集)で萩原朔太郎賞、『文芸時評という感想』(評論集)で小林秀雄賞をそれぞれ受賞。多数にわたる詩集・エッセイ・評論の著書多数ある。
2006年、「諸君!」2006年11月号誌上において「作詞者宮崎吾朗氏への疑問」と題し、ゲド戦記の劇中挿入歌『テルーの唄』の作詞者である宮崎吾朗に対し、「『テルーの唄』は萩原朔太郎の『こころ』に、ある範囲を超えて似すぎている」「参考資料として『こころ』を詞のもとにしたならば、原詩・萩原朔太郎、編詞・宮崎吾朗とでも表記するべきで、作詞・宮崎吾朗とすることにためらいはなかったのか」との旨の批判を行った。
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- 萩原朔太郎は1942年に死亡しており、「こころ」に関する著作権は1992年に消滅している。また、挿入歌「テルーの唄」が萩原朔太郎の「こころ」に着想を得て作詞されたものであることは、その公表時すなわち映画「ゲド戦記」の公開時(2006年7月)から既に公にされ、周知の事実となっている。
2006年11月14日、ラジオ番組「森本毅郎 スタンバイ」内のコーナー「話題のアンテナ 日本全国8時です」において、名前の読みが本当は「あらかわ ひろはる」であることを明かした。26歳のとき、朝日新聞の「ひと」欄で「ようじ」とルビがふられたことから、自身もそう名乗るようになったらしい。