芦品郡
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芦品郡(あしなぐん)は2003年まで広島県に存在した郡の一つである。1898年10月1日に芦田・品治(ほんじ)両郡が統合されて成立した。2003年2月3日に唯一残っていた新市町が福山市に編入されて消滅した。現在は福山・府中両市及び神石郡神石高原町になっている。
[編集] 芦品郡成立(1898年10月1日)当時の町村一覧
※○は芦田郡所属の町村、●は品治郡所属の町村。
- ○府中町(ふちゅうまち)
- ○阿字村(あじむら)
- ●網引村(あびきむら)
- ○有磨村(ありまむら)
- ○岩谷村(いわたにむら)
- ●江良村(えらむら)
- ○河佐村(かわさむら)
- ○木野山村(きのやまむら)
- ●倉光村(くらみつむら)
- ○栗生村(くりぶむら)
- ○桑木村(くわぎむら)
- ○国府村(こくふむら)
- ●新市村(しんいちむら)
- ●近田村(ちかたむら)
- ○常金丸村(つねかねまるむら)
- ○出口村(でぐちむら)
- ●戸手村(とでむら)
- ●中島村(なかしまむら)
- ●服部村(はっとりむら)
- ○広谷村(ひろたにむら)
- ○福相村(ふくそうむら)
- ○藤尾村(ふじおむら)
- ●坊寺村(ぼうじむら)
- ●万能倉村(まなぐらむら)
- ○行縢村(むかばきむら)
- ●宜山村(むべやまむら)
(以上1町25村)
[編集] 沿革
- 1898年10月1日 芦田・品治両郡が統合され成立する(1町25村)。
- 1907年1月1日 新市村が町制施行し、新市町(初代)になる(2町24村)。
- 1913年2月1日 木野山・桑木・行縢各村が対等合併し、大正村が成立する(2町22村)。
- 1913年7月1日 出口村が町制施行し、出口町になる(3町21村)。
- 1913年7月1日 江良・倉光・中島・坊寺・万能倉各村が対等合併し、駅家村が成立する(3町17村)。
- 1923年4月1日 府中町(初代)が栗生村土生(はぶ)の一部を編入する(3町17村)。
- 1925年2月1日 出口・府中(初代)両町が対等合併し、府中町(2代)が成立する(2町17村)。
- 1947年11月3日 駅家村が町制施行し、駅家町(初代)になる(3町16村)。
- 1949年4月1日 御調郡下川辺村が芦品郡に編入する(3町17村)。
- 1949年7月1日 神石郡高蓋村(現:神石高原町)が大正村桑木を編入する(3町17村)。
- 1949年9月1日 新市町が福相村相方(さがた)を編入する(3町17村)。
- 1954年3月31日 府中町及び岩谷・栗生・国府・下川辺・広谷村が対等合併して市制施行し、府中市になる(2町12村)。
- 1955年1月1日 駅家町及び近田・服部・宜山各村が対等合併し、駅家町(2代)が成立する(2町9村)。
- 1955年2月1日 新市町及び網引・常金丸・戸手各村が対等合併し、新市町(2代)が成立する(2町6村)。
- 1955年3月17日 阿字・大正各村がそれぞれ甲奴郡上下町(現:府中市)斗升の一部を編入する(2町6村)。
- 1955年3月31日 阿字・大正両村が対等合併し、共和村(協和村に即日改称)が成立する(2町5村)。
- 1955年4月1日 有磨・福相両村が対等合併し、芦田町が成立する(3町3村)。
- 1956年9月30日 河佐村が府中市に編入される(3町2村)。
- 1956年9月30日 駅家町が深安郡加法村法成寺のうち深安郡加茂町(現:福山市)に編入された部分(字鳥越の一部)以外の区域を編入する(3町2村)。
- 1959年7月1日 藤尾村が新市町と神石郡三和町(現:神石高原町)に分割され、消滅する(3町1村)。
- 1974年4月1日 芦田町が福山市に編入される(2町1村)。
- 1975年2月1日 駅家町が福山市に編入される(1町1村)。
- 1975年2月1日 協和村が府中市に編入される(1町)。
- 2003年2月3日 福山市が新市町を編入する。これにより芦品郡消滅。