美食戦隊薔薇野郎
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美食戦隊薔薇野郎(ぐるめせんたいばらやろう)は1993年にヴァージンインタラクティブ株式会社・WINDSからスーパーファミコン用に発売されたゲームソフト。ジャンルはベルトアクション型アクションゲーム、いわゆるファイナルファイト型の格闘アクション。
目次 |
[編集] ストーリー
20XX年 魔天都市ゼウス・・・最強の肉体と装甲をまとう戦士が舞い降り 地獄の扉を開けた!!
[編集] 概要
プレイヤーは破天荒な改造人間「薔薇野郎」を操り、悪の組織である「バース」と戦いを繰り広げる。とても印象的な世界観と、プレイキャラの多彩すぎて若干意味不明なアクション、ステージ攻略中増えることの無いライフゲージ、ノーコンティニューのアツいモードなどが特徴。 また格闘アクションとして十分に楽しめる高い操作性も魅力。
[編集] ゲームの特徴
[編集] グルメシステム
[編集] キャラクター
[編集] 美食戦隊薔薇野郎
爆発男爵ぼんぢゅ~る
- 元・闇ボクシングチャンピオン
- 身長:192㎝
- 体重:96㎏
- 略歴:バースに、自分の友とのデスマッチを仕組まれ、友を昏睡状態に陥らせてしまう。絶望の淵にいるところを博士に拾われ爆発男爵となり、バースに復讐を誓う。
- 好きな食べ物:肉
- 攻撃力がとても高いが、機動性にやや劣る。好きな献立は肉類であり比較的容易に食材が集めやすいので、グルメシステムにおいてはかなり有利。
爆発貴婦人まどもあぜる
- 有羽人種フェアリーの女王
- 身長:144㎝
- 体重:ヒミツ
- 血液型:A型
- 誕生日:12月26日
- 略歴:バースによるフェアリー狩りにより絶滅の危機に追い込まれていた。そのときに、博士にバース壊滅を諭され爆発貴婦人となる。
- 好きな食べ物:激辛料理
- ぼんぢゅ~るの好きな献立は、複数の食材(ぎゅうにく、ぶたにく、とりにく)からりょうりすることができるが、まどもあぜるの場合、好きな献立を達成できる食材は、入手困難な唐辛子のみであり、グルメシステムにおけるライフアップが難しい。しかし唐辛子が無い場合も魚料理などで若干のライフアップは見込める。
大爆獣とれびあ~ん
- 合成動物のアンドロイド
- 身長:176㎝
- 体重:64㎏
- 略歴:博士が魔天都市ゼウスをうろつき、入手した動物たちの毛より造られたクローン人間。さらなるサイボーグ手術をかさね、大爆獣となる。
- 好きな食べ物:アイスクリーム
- まどもあぜる同様、好きな献立の幅はせまい。貴重な食材を持つ「ヨダレ」や、プレス攻撃でアイスを落とす「よしお」から確実に入手したい。
[編集] 敵キャラクター
- パッケージにも書かれているように「不気味でユーモラス」な個性的なキャラクターが数々登場する。また、半分近くの敵キャラクターが、移動が出来なかったり、攻撃手段が自爆や自滅のみであったりと、どこか哀愁があり、憎めない。(攻撃手段そのものを持たないものもいる。)
- タイトル画面で表示される歌詞の内容から推察するに、空腹だが無一文である薔薇野郎によって通り魔的に、食材を強奪されている感も否めない。*また、裏技によって敵キャラクターを使用することが出来るが、前述の通りそのほとんどが全く役に立たない。
よしお
- 略歴:(字が小さすぎて読めない)
- 強敵「もあい」をかっこよく乗りこなす、とっても小さい操縦士。小さいながらも、健気に走り回ったり、飛び跳ねて威嚇したり、薔薇野郎の頭の上でコサックダンスを踊ったりして、一生懸命敵キャラとして自己主張するが、攻撃力は全くなく、あっけなく足元で踏み潰される。
- 色違いに山崎友幸(23)がいる。
ヨダレ
- 略歴:ぼくはヨダレ。とってもつおいんだ
- とってもよわい。ガンジーかおまけの無抵抗主義者。レトロなロボット風な頭部と、白い全身タイツの様な情けない体が特徴。全く攻撃せず、震えながらゆっくりと進むだけである。叩くと「いたい」「やめて」とつぶやき、倒すのがとても気が引ける。ゲージがゼロになると自爆する。とても可愛そう。
- どんな倒し方をしても必ず高級食材を落とすボーナス的(?)な存在。
でんき
- 略歴:ピカ~ピカ~ピカ~
- 頭が四角い奇妙な生き物。頭の上には電球がはめられており、笑うと光る(攻撃力なし。)。四面それぞれに目がある。機動力に優れ高速移動が可能だが、攻撃力が皆無な上、どんな攻撃でも一撃で倒れる。
- ヘルパーアイテムやプロテイン、補助アイテムといった食材以外のアイテム(のみ)を落とす。
- 二人プレイ時にどちらかがこのキャラクターを選択し、一方のプレーヤーに敵を倒していってもらえば、大変な緊張感を持ってゲームを進めることが出来る。
ばに~
- 漢臭さが無い、異色のステージ3から登場するバニーガール型のアンドロイド。攻撃についてはかなり積極的で、回し蹴りや飛距離のあるヒップアタックを繰り出す。
- なぜかプレーヤー選択時にのみ、球体のオーラの様な特殊攻撃が出来る。
もあい
- 鼻からのジェット噴射、突進、噛み付き、頭上からの落下と多彩な攻撃手段を持つモアイ像。
- 敵としては強敵であることは間違いないが、プレイキャラとして操作する場合は、若干操作しづらい感がある。
- 敗れると操縦者のよしおが果敢にも立ちはだかるが、その時点でもはや勝負はついている。
じゃっく
- パンクな外見。動きはとてもやる気がなさそう。
- 攻撃手段は、腹の中から出す巨大な刃物のみ。そしてそれを繰り出すと同時に自滅する。
ミサイルだん
- 頭上から、命を懸けて降ってくる漢。地表に到達時、その短い生涯を終える。
- 全く意味が無いと思うが、プレイキャラとして選択できる。
ワンハンドナイフ
- その名のとおり、頭(?)の下についた一本の腕で、巨大なライトサーベルのような剣を持つ、インパクトのあるディティールの持ち主。
- プレイする上では、前方の剣によって敵に触れるだけでダメージを与えられる上、高等部のブースターを生かした加速も魅力。
- 唯一の弱点は、でんきと同じく一撃で終わること。
すいま~
- ばに~と並ぶ強敵。酸素ボンベ型ブースターを使った突進や、控えめなチョップが脅威。
- 競泳用ビキニパンツをはいたマッチョマンで、このゲームの世界観をある意味象徴するようなキャラ。
- プレイキャラとしては、もあいと同じくやや使い勝手が悪い。突進以外の移動がとても鈍く、そして気持ち悪い。
ピコピコさん
- ヌルいモードのエンディングで新たに開発されたアンドロイド。フライト用のゴーグルと、甲殻類のような肩と腕の装甲、それと対照的な無防備な下着姿が特徴。腕の爪を生かした攻撃はリーチが長く、ブースターによる頭上からのヒップアタックも厄介である。新たに投入されただけあってなかなかの強敵。
- ただ、戦いにおいては消極的なのか、歩くたびに「なぜ?」と戦うことへの意味を問うたり(?)、攻撃を受けるとへたり込み、一定時間立ち上がれなくなってしまう。またダッシュが出来ないのも難点。敵キャラクターとしては一位二位を争う操作性なだけにとても残念。