美濃焼
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美濃焼(みのやき)とは、岐阜県土岐市、多治見市、瑞浪市、可児市を産地とする陶器である。
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[編集] 歴史
平安時代に作られた須恵器から発展し、鎌倉時代には「黄瀬戸」の原型が焼かれ始める、室町時代瀬戸の陶工が戦火を逃れ美濃に入る(瀬戸山離山と言われる)桃山時代に「美濃桃山陶」が焼かれ一大産地となる、江戸時代初期に青磁器風陶器「御深井」が焼かれる、江戸時代末期に磁器の生産が始まり現在では日本の和食器・洋食器の大半を生産する大窯業地となる。
[編集] 特徴
桃山時代にそれまでになかった自由な発想で登場し、「美濃桃山陶」とも呼ばれる陶器。中でも武将でもあり茶人でもあった古田織部(1543年-1615年)が創意工夫を凝らした「織部好み」は有名である。 志野茶碗の「卯花墻」(うのはながき)は、日本製の焼物では数少ない国宝指定物件の1つである。
[編集] 美濃焼の代表
- 志野(しの)
- 灰志野
- 無地志野
- 絵志野
- 鼠志野
- 紅志野
- 練込志野
- 織部(おりべ)
- 総織部
- 青織部
- 織部黒
- 鳴海織部
- 黒織部
- 黄瀬戸(きぜと)
- 瀬戸黒(せとぐろ)
[編集] 著名な作者
重要無形文化財(人間国宝)京都宮永東山に師事。昭和8年美濃大萱に築窯、昭和30年志野、瀬戸黒で国の重要無形文化財。号を斗出庵
- 加藤卓男
- 加藤幸兵衛
- 加藤孝造 岐阜県瑞浪出身、加藤幸兵衛,荒川豊蔵に師事。日本伝統工芸展朝日賞、朝日陶芸展優秀賞,東海伝統工芸展最高賞等、
日本工芸会正会員。志野・瀬戸黒を焼く