総理大臣杯競走
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総理大臣杯競走(そうりだいじんはいきょうそう)は、競艇の SG競走の1つ。通称総理杯。SG競走の開幕戦がこの大会となる。開催日は3月の下旬に行なわれる事が多いが年によっては3月から4月の月跨ぎ開催がある。近年は「SG(西暦)シリーズ第1戦」というサブタイトルを大会名冒頭にクレジットしている。
賞金王決定戦に照準を合わせてコンディションを整えている強豪がまだ本調子で無い場合が多いため、フレッシュなメンバーが優勝するケースが多い。なお本競走に優勝すると、その年の全日本選手権競走までのすべてのSGに出場することができ、本大会の優勝金を考えるとフライング休みと重ならない限りは競艇王チャレンジカップ競走の出場も事実上確定する。また、GIである周年記念への斡旋も優勝を期に一気に増えるため、賞金王決定戦に出場する12人の枠に近づくためには大変有利な状況になるが、レベルの高い競走の斡旋が増えるので選手の力量を大きく問われることになる。
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[編集] 歴史
前身である「鳳凰賞競走」(正式名称は「総理大臣杯争奪 鳳凰賞競走」)の第1回大会が1966年(昭和41年)3月10日~15日に平和島競艇場で開催された(優勝選手 登録番号1284 長瀬忠義)。 その後、1988年(昭和63年)3月24日~29日に戸田競艇場で開催された第23回大会から現在の「総理大臣杯競走」に名称が変わった(優勝選手 登録番号1515 彦坂郁雄)。
賞金王決定戦競走が行われるようになる前は、全日本選手権競走と並んで競艇の最高峰の競走という位置づけであった。
[編集] SG競走の流れ
[編集] SGマークの色
春本番を告げる花・桜に因んでこの大会のシンボルカラーも桃色に染めている。
[編集] 出場資格
- 前年度優勝者
- 前年の賞金王決定戦の優勝戦出場者(6名)
- 昨年1月~12月におけるSGおよびGI 優勝者(ただし新鋭王座決定戦競走およびJAL女子王座決定戦競走は総理大臣杯競走開催年の優勝者)
- 昨年1月~12月までの優勝回数上位者(最低でも5回が目標となる)
GIを走る機会が少ない「一般戦の鬼」が出場することが多い。年末が本競走出場のための勝負がけとなるため、一般戦でも気合の入った走りを見せる選手が増える。また、女子王座決定戦の優勝者が本競走出場の最後の切符を手にすることとなる(2006年の第41回大会では女子王座決定戦の優勝者である横西奏恵が優勝戦に進出し、女性歴代2人目のSG優出者となった)。
[編集] 過去の優勝者
回 | 開催年 | 開催場 | 優勝者 | 出身地 |
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35 | 2000年(平成12年) | 浜名湖競艇場 | 矢後剛(3347) | 東京都 |
36 | 2001年(平成13年) | 尼崎競艇場 | 烏野賢太(3304) | 徳島県 |
37 | 2002年(平成14年) | 平和島競艇場 | 野澤大二(3534) | 東京都 |
38 | 2003年(平成15年) | 戸田競艇場 | 西村勝(3589) | 埼玉県 |
39 | 2004年(平成16年) | 福岡競艇場 | 今村豊(2992) | 山口県 |
40 | 2005年(平成17年) | 多摩川競艇場 | 笠原亮(4019) | 静岡県 |
41 | 2006年(平成18年) | 平和島競艇場 | 中澤和志(3952) | 宮城県 |
[編集] 開催予定
[編集] 関連項目
競艇の主な競走 |
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SG |