紡績
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紡績(ぼうせき)は、繊維・織物産業において、原料の繊維から糸の状態にするまでの工程をいう。「紡」はよりあわせることを意味し、「積」は引き伸ばすことを意味する漢字で、おもに綿(羊毛、麻)などの短繊維の繊維を糸にする工程をいう。長繊維の絹を蚕から繰り出す工程は製糸と呼ばれる。
手作業の時代は糸車で行われた仕事である。イギリスにおける綿織物の人気は綿糸の需要を大きくし、綿糸の生産性をあげる発明が相次いだ。イギリスの産業革命の大きな分野であった。1764年、ハーグリーブスによって、複数の糸を紡ぐジェニー紡績機が発明され、1769年、アークライトによって水力紡績機が発明された。