稲荷駅
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稲荷駅(いなりえき)は、京都府京都市伏見区にある西日本旅客鉄道(JR西日本)奈良線の駅。
伏見稲荷大社(おいなりさん)への最寄り駅であり、正月には、参拝客輸送対応として、普段停車しない快速列車が臨時停車する。
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[編集] 駅構造
相対式2面2線のホームを持つ地上駅で、ややホームがカーブしている。1番のりば■京都方面 2番のりば■宇治・奈良方面 なお駅業務は(株)ジェイアール西日本交通サービスへ委託されている。
伏見稲荷大社参拝の最寄り駅ということもあり、それを意識してか駅の柱が一部朱色に塗られている。また、構内には、かつてこの駅が東海道本線の駅であった名残の、国鉄最古のランプ小屋(準鉄道記念物)が現存している。入場も可能だが、事前にJR宇治駅(管理駅)に予約を入れておく必要がある。
[編集] 利用状況
平成16年度の1日あたりの利用客数は約4,950人(京都府統計書より)。
正月には初詣客で猛烈な大混雑になるために、臨時窓口の設置、快速の臨時停車や列車の増発で対処している。
[編集] 駅周辺
駅を出るとすぐ、伏見稲荷大社への参道が続く。
- 伏見稲荷駅(京阪本線) -- 西に徒歩5分ほど。
- 深草駅(京阪本線) -- 南南西に徒歩7分ほど。
- 龍谷大学深草キャンパス
- 立命館高等学校・中学校
- 京都市立伏見工業高等学校 -- ドラマ「スクール☆ウォーズ」の舞台となった事で知られる。
- 伏見稲荷郵便局
[編集] 歴史
1879年、後に東海道本線となる京都~大谷間が開業した際に開設された。翌年には大谷から大津まで延伸、1889年には新橋~神戸間が全通し東海道本線の駅となった。1921年に東海道本線の馬場(現在の膳所)~京都間が東山トンネル経由の現在線に切り替えられたため、京都~稲荷間は奈良線に編入された。以来、稲荷駅は奈良線の駅となった。
- 1879年(明治12年)8月18日 後に東海道本線となる京都~大谷間の駅として開業。
- 1921年(大正10年)8月1日 東海道本線の経路変更に伴い、奈良線の駅となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化に伴い、JR西日本の駅となる。
[編集] その他
第1回近畿の駅百選に選定されている。