科学アカデミー
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科学アカデミー(かがく-)(Académie des sciences)は、フランス国立の学術団体で、フランス学士院を構成する団体の一つ。フランス科学アカデミー。
フランス国内の科学研究を活性化させ、保護するべきであるという、財務相ジャン=バティスト・コルベールの助言を受けたルイ14世によって、1666年に創立された。最初にアカデミー会員として任命されたのは、天文学者、解剖学者、植物学者、化学者、幾何学者、工学者、医師、物理学者からなる22名であった。このなかには、唯一の外国人であるクリスティアーン・ホイヘンスも含まれていた。ルイ14世から下賜された12,000リーブルという潤沢な基金のもと、様々な実験プログラムが行われた。
当初はパリにて非公式な活動を続けていたが、1699年に正式に王立と認定され、本部はルーブルに設置される。17世紀と18世紀末まで、ヨーロッパの科学研究の最前線として機能していた。 フランス革命期の1793年、国民公会によるアカデミー廃止にともない一時廃止されるが、1795年にフランス学士院の一つとして再建された。