福本伸行
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福本 伸行(ふくもと のぶゆき、1958年12月10日 - )は、日本の漫画家・漫画原作者。神奈川県出身。
1979年、「月刊少年チャンピオン」に発表した『よろしく純情大将』でデビュー。また80年代にはちばてつや賞に複数回入選している。初期に連載した人情物の作品はいずれも人気がでなかったが、その後に勝負物の作品で人気を博し、ヒット作を連発するようになった。
代表作に、『銀と金』『賭博黙示録カイジ』や『アカギ』『天』などがある。
1998年、『賭博黙示録カイジ』により第22回講談社漫画賞受賞。
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[編集] 作風
線の太い強烈な人物描写で、極限の勝負に賭ける男達を描いた作品が多い。 もともと人情ものを書いていた為、非常に緻密な心理描写を特徴とする。麻雀などギャンブルに関する作品で知られるが、作中では既存の博打にこだわらず、数多くの独自のギャンブルを生み出している。
『天』以降の多くの作品で、主人公は決断へ向かう苦悩や迷い、絶望にさいなまれ、背後では観衆のざわめきが絶えないという独特のスタイルを持つ。
絵については、デビュー当時からかなり癖(角張った顔・尖った顎・鋭い鼻など)があり、経験を積んだ現在も変わっていない。これを下手と見るか、画の力強さと見るかは意見が分かれている。少なくとも、心理描写・ストーリー・図面構成等はより研ぎ澄まされ、磨きがかかっているのは確かである。また、自身では作画を行わずかわぐちかいじに原作のみを提供したコラボレーション作『告白-コンフェッション』『生存~Life~』も存在する。
最近では『カイジ』や『アカギ』の連載が長期化するにつれ、心理描写が過剰で、更にその間に何度も休載を繰り返すため実質何年経っても話が進まずその物語進行の遅さが読者を失望させている。
[編集] 演出上の特徴
- 「ざわ…」が良く使われる。擬態語の1つで、主に周りが雑談している時や、場の空気が高揚した際などに使われる(『ジョジョの奇妙な冒険』でいう「ドドド…」や「ゴゴゴ…」に相当する)。
- セリフなどの語尾に「・・・・」や「…」「!」が良く使われる。
- ヤクザの構成員や、富豪のボディーガードなどのモブキャラとして、よく「黒服」が使われる。『パタリロ』でいう所のタマネギ部隊に近い。特徴は角刈り・黒の紳士服・サングラス。ヒゲや髪型などに特徴をつけて、通常のキャラクターとして扱う場合もある。
- 登場人物が精神的な衝撃や動揺を受けた表現の一つとして、絵全体を歪ませる。
- 構成演出として使われる画面が比較的同じな為、ギャグ漫画などでパロディとしても良く使われる。また作中で登場する様々な諫言は非常にインパクトが強く、特徴的なキャラクターの画はアスキーアートへ改変しやすいため2ちゃんねるなどでしばしばネタとして投稿される。
[編集] 作品リスト
- アカギ
- 熱いぜ辺ちゃん 狂熱する闘牌
- 熱いぜ天馬
- 銀と金
- 銀ヤンマ
- 最強伝説 黒沢
- 春風にようこそ
- 真実の男 大安吉日真太郎
- 天 天和通りの快男児
- 賭博黙示録カイジ
- 賭博破戒録カイジ
- 賭博堕天録カイジ
- 無頼伝涯
- 無頼な風 鉄
- ワニの初恋
- 見上げれば通天閣
- 前へ…!
- 星降る夜に
- あの人のトランペット
- RUDE(あくたれ)39