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福井空港(ふくいくうこう Fukui Airport)は、福井県坂井市に位置する第三種空港。定期便の発着はないが、自家用プロペラ機、グライダーなどの発着が行われている。年間着陸回数は5,000回程度。県警ヘリ「くずりゅう」、県の防災ヘリ「Blue Arrow」の基地にもなっている。
[編集] 歴史
- 1964年 工事開始。
- 1966年 開港。全日本空輸がYS-11を投入し、東京国際空港線を1日1~2便就航させる。
- 1973年 近隣の小松空港がジェット化するとともに乗客数が減少。滑走路が短く機体を大型化できない福井空港は採算が悪化し1976年に定期航路が廃止された。
- 1985年 福井県が滑走路の延長を2,000mに拡張する計画を決定。調査が行われるものの地元住民からの強硬な反対運動に遭う。
- 1986年 第5次空港整備5箇年計画に福井空港が組み入れられ、滑走路延長へ向けた動きが加速する。
- 2000年 公共事業の抜本的見直しに関する三党合意による公共事業の見直しで、福井空港拡張整備計画は地元住民の意見が醸成されていないとの理由で唯一「保留」扱いとなる。
- 2001年 全国的な公共事業の見直しの気運もあり、栗田幸雄知事(当時)が福井空港拡張整備計画の凍結を表明。事実上、ジェット化の構想は白紙となった。
- 2003年6月27日 県議会で西川一誠知事が福井空港拡張整備計画の断念を表明。「小松空港重視」に政策を転換し、現滑走路の利用を軸に有効活用を模索している
- 2006年 気象庁東京航空地方気象台福井空港出張所を閉鎖
[編集] 航空管制
- RDOは、国土交通省大阪航空局 福井空港出張所 航空管制通信官が担当
[編集] 航空保安無線施設
局名 |
種類 |
周波数 |
識別信号 |
福井 |
NDB |
400.0KHz |
FQ |
- 保守は、国土交通省大阪航空局 小松空港事務所 航空管制技術官が担当
[編集] 定期路線
現在、国内外の定期路線は設定されていない。 1976年までは東京国際空港便が運行されていた。他にも、小松・新潟・名古屋便(東京乗継)が設定されていた時期がある。
[編集] 空港へのアクセス
- 京福バス
- 福井駅前(福井市)から一般路線バス、運転者教育センター線(28系統)のうち福井空港発着便が1日2往復、所要約32分
- 定期便がないのに空港行きのバスが存在するのは、空港の周囲が住宅地になっているためである。空港への足として使う乗客はほとんどいない。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク