目黒 (東京都)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
目黒(めぐろ)は東京都品川区・目黒区にまたがる地域。目黒川が北西から南東に向かって流れており、川をはさんで23区内としては深い谷が刻まれている。
[編集] 歴史
江戸の守護のために安置された江戸五色不動の一つ、目黒不動尊(正式名:泰叡山瀧泉寺、目黒区下目黒)が目黒における最も古い建築物である。目黒不動尊は五色不動の中でも最も有名であり、21世紀においても信仰の場としての地位を保っている。
1745年(延享二年)当時は、江戸町奉行が管轄する町屋の南西の端に位置していた。拡大する江戸の範囲を絵図に引いた朱色の線(朱引)の内側であると1818年(文政元年)に定めたとき、目黒は朱引の外側にあった。ただし、町奉行の支配地域である黒線(墨引)の内側には入っていた。本来であれば江戸の領域外となるはずだったが、目黒不動尊のために唯一の例外として御府内とされた。江戸末期に至るまで武家地としてはもちろん町人町としてもほとんど機能しておらず、目黒不動尊の寺町として栄えていた。筍の名産地であったということからも、当時の状況がしのばれる。
[編集] 交通
東急目黒線・都営三田線・東京メトロ南北線・JR山手線の目黒駅を中心とした地域。駅前商店街で毎年9月に行われる目黒のさんま祭りは東京の初秋の風物詩となって来ている。平成8年(1996年)に始まり、平成17年(2005年)現在、10回目を迎えた。