目連
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基本教義 |
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縁起、四諦、八正道 |
三法印、四法印 |
諸行無常、諸法無我 |
涅槃寂静、一切皆苦 |
人物 |
釈迦、十大弟子、龍樹 |
如来・菩薩 |
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部派・宗派 |
原始仏教、上座部、大乗 |
地域別仏教 |
経典 |
聖地 |
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目連(もくれん、maudgalyaayanaの漢読)は釈迦の内弟子の一人。神通第一。
下記に記す有名な盂蘭盆の逸話により、目連が日本におけるお盆及び盆踊りなどの行事の創始者として受け取られている。
目連がある日、先に亡くなった実母の魂が天上界に生まれ変わっているかを確認すべく、母の魂の居場所を天眼で観察したところ、母親は天上界どころか地獄に堕ち逆さ吊りの責め苦に遭っていた。驚いて供物を捧げたところ供物は炎を上げて燃え尽きてしまい、困り果てた目連は釈迦に相談する。釈迦は亡者救済の秘法(一説には施餓鬼の秘法)を目連に伝授し、目連は教えに従って法を施すとたちまちのうちに母親は地獄から浮かび上がり、歓喜の舞を踊りながら昇天した。
しかしながら、釈迦の当時の教説には極楽浄土や地獄といった概念は登場していなかった。よって、この逸話は中国で疑経である『盂蘭盆経』が成立した時にできあがったものである。ただ、民間伝承の世界では、現在おこなわれる盆踊りは目連の母親が天へ昇る姿を象形したものであるとされている。