田久保忠衛
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田久保 忠衛(たくぼ ただえ、1933年-)は、外交評論家、杏林大学客員教授。「新しい歴史教科書をつくる会」顧問。
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[編集] プロフィール
千葉県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、時事通信社に入社。ハンブルク特派員、ワシントン支局長、論説委員を経て、1984年から杏林大学社会科学部(現・総合政策学部)で教鞭をとり、1992年から学部長を務め、2003年より同大学客員教授。1993年に博士号取得(法学、慶應義塾大学)。
日本の親米保守派を代表する人物の一人であるが、そのスタンスは左右の反米勢力(真正保守・左翼勢力)から批判されることがある。水戸藩の家系であるらしい。
[編集] 著書
[編集] 単著
- 『カーター外交の本音――「道義」戦略と日本の対応』(日本工業新聞社, 1977年)
- 『戦略の構図――米ソに揺さぶられる日本』(高木書房, 1979年)
- 『レーガン戦略と日本の破局』(講談社, 1981年)
- 『超大国敵の敵は味方――ワシントン=モスクワ=北京の暗闘』(山手書房, 1981年)
- 『米ソ覇権の構図――世界を操る超大国の思惑』(日本教文社, 1983年)
- 『環太平洋経済圏――動き出す新経済圏構想』(教育社, 1985年)
- 『「新世界秩序」と日本――21世紀への予兆』(時事通信社, 1992年)
- 『ニクソンと対中国外交』(筑摩書房, 1994年)
- 『戦略家ニクソン――政治家の人間的考察』(中央公論社[中公新書], 1996年)
- 『日本の領土――そもそも国家とは何か』(PHP研究所, 1999年)
- 『新しい日米同盟――親米ナショナリズムへの戦略』(PHP研究所[PHP新書], 2001年)
- 『アメリカの戦争』(恒文社, 2003年)
[編集] 共著
- (日下公人・志方俊之・西村眞悟)『国益会議』(PHP研究所, 2003年)
- (古森義久)『反米論を撃つ』(恒文社, 2003年)
- (古森義久)『文化人の通信簿――媚中度から歴史認識まで徹底採点!』(扶桑社, 2005年)
[編集] 編著
- 『「国家」を見失った日本人――外国人参政権問題の本質』(小学館, 2001年)
[編集] 共編著
- (平松茂雄・新井弘一)『戦略的日本外交のすすめ』(時事通信社, 1998年)
- (太田正利・平松茂雄)『日本外交の再点検――検証「吉田ドクトリン」』(時事通信社, 2000年)
- (平松茂雄・斎藤元秀)『テロの時代と新世界秩序』(時事通信社, 2002年)
[編集] 雑誌記事
「正論 (雑誌)」などの文芸誌で櫻井よし子らジャーナリストとの対談特集が時折組まれるほか、近年「週刊新潮」・「週刊文春」など週刊誌のアジア外交政策関係の記事で、「外交評論家」の肩書(杏林大学の役職は無記載)で事柄についての意見を述べている。
[編集] 受賞歴
[編集] 関連項目
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