生涯学習
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生涯学習(しょうがいがくしゅう)とは、ユネスコ(UNESCO)のポール・ラングラン(Paul Lengrand)が1965年に初めて提唱したもので、本来はlife-long education、すなわち生涯教育といわれた。日本では、心理学者の波多野完治が、それを受けてこの概念の日本への紹介で功績があった。
人は、学校教育に限らず、社会や職場においても、また家庭に専業主婦としていても、また社会の第一線から退いても、自分のキャリアを切り開いたり(キャリアアップ)、また趣味や楽しみの糧として、はたまたライフワークとして何かを学び続けたり、ボランティアとして地域社会や特定のニーズを抱えた人たちのためにサービスを提供するために、継続して学習を通して自分を高めて行くことが不可欠であるという考え方。 近年の日本では大学の社会人入学制度などを利用しキャリアアップを図ることなどが、生涯学習の例として目立ってきている。日本では、社会人入学制度は女性が利用する例が多く、男性の利用に対する偏見が残っているとの指摘もある。
[編集] 大学での生涯教育
大学においては、少子化、大学全入時代を前に手持ちの教育インフラを使っての生涯学習が行われている。文部科学省の指導もあって、現在では昼夜開講制や夜間大学院の制度を導入して社会人でも高度な教育を受けられるようにカリキュラム編成をしている大学が増えている。