猪子石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
猪子石(いのこいし)は名古屋市名東区の神社にある石の名前。名前は石が猪の形をしていることから。付近の地名の由来となっている。現在では、香流川の北にある猪子石神社に牡石が、南にある大石神社に牝石がある。牝石は安産の神として敬われているが、牡石に触るとたたりがあるといわれている。
[編集] 猪子石地区の歴史
- 大和時代 - 尾張国山田郡に属す。
- 奈良時代 - 山田荘(東大寺の荘園)に属す。
- 室町時代 - 月心寺付近に猪子石城があった。
- 安土桃山時代 - 小牧・長久手の戦いで集落や城が徳川方に焼かれる。
- 江戸時代 - 猪子石村。(現在の猪子石、香流、蓬来、平和が丘、引山、宮根学区あたりに該当)
- 1889年(明治22年) - 藤森村、猪子石原村と合併し、猪子石村となる。
- 1906年(明治39年)12月 - 高社村と合併し猪高村となる。
地名の読みについては、官公庁では現在「いのこいし」とするが、地元住民の多くは「いのこし」と読む。また、古くに名称の定められた施設(バス停留所など)では、現在も後者の読み方である。