特攻野郎Aチーム
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特攻野郎Aチーム(とっこうやろう えー ちーむ、原題:The A-Team)は、 1983年1月から1987年3月にわたって全98話がアメリカで制作・放送されたTVドラマシリーズ。日本では1985年から1988年にかけてテレビ朝日で放送。(一部2時間枠に編集されている)
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[編集] 内容
米軍の特攻部隊4人組「Aチーム」がその技術を生かして、無法の影に脅かされている人々の依頼で悪と戦うアクション・ドラマ。悪者・Aチーム・MPの三すくみのストーリー展開、それぞれ個性的で愉快な主人公と、痛快なアクションが魅力。武器として主人公は主に自動小銃を使用、時には爆弾も使用する。にもかかわらずあまり死人が出ないよう描かれている(主人公たちが悪人を殺すことはなく、第三者が悪人に殺されるといったシーンも全シリーズ中5回しか描かれていない)。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ストーリー
ジョン・スミス大佐率いる米陸軍特殊部隊のチーム3人組は、ベトナム戦争で大活躍。ある時、司令官の命令によりハノイで銀行強盗をしたが、直後に命令者の司令官が死亡。責任がない事を証明できず、戦地における略奪行為の罪で軍警察に逮捕されてしまう。しかし彼らは前線当時に培った技術で脱獄し、ロサンジェルス近郊に潜伏。
地下に潜った3人と空軍のモンキーは“筋が通っていて金さえもらえれば何でも引き受け、不可能も可能にする命知らず、道理の通らない世間に敢えて挑戦し巨悪を討つ、神出鬼没の頼れる傭兵集団”「Aチーム」として、地域ボスの横暴に泣かされている弱い立場の市民に力を貸す活動を開始(依頼を受ければ全米各地へ出向く他、外国へ出たりすることもある)する一方、自分達の無実を証明出来る、当時の関係者探しをする。
第5シーズンでは司令官の死亡に関わる殺人容疑まで押し付けられ、3人に死刑の評決が下される。ストックウェル将軍に匿われたAチームは特赦を条件に彼の指令を遂行する。
[編集] 主な登場人物
[編集] Aチーム
- 通称ハンニバル。ニックネームはカルタゴの名将ハンニバルから。チームリーダーでベトナム時代から一同を率いる老練な指揮官。変装の名人。Aチームを探す為に依頼人が最初に会う中国人の「ミスター・リー」は実はハンニバルの変装。ハンニバルとして依頼人に会う時も、最初は依頼がMPの囮でない事を確かめる為に変装している。奇襲戦を得意とするが、意外に格闘戦でも活躍する。チームでは作戦立案と指示を担当するが、当初の作戦通りに推移する事は極めて少なく、成り行き任せになる事が多い。普段は着ぐるみ俳優として生活している。口にくわえた太い葉巻がトレードマーク。
- ちなみに「ジョン・スミス」という名は英語圏で偽名としての意味合いがあり、DVDのパイロット版の字幕ではコードネームとなっている。しかし、「暴走マッド軍団を撃退せよ」「チャイナタウンの決闘」で軍が警察に「ジョン・スミス」と文字で回答するシーンがある。指名手配するのにコードネームは使わないだろうし、軍は入隊時身元調査ぐらいするだろうから本名と思われるが、自称「天才策略家」なので身元自体を偽造している可能性もある。
- 通称フェイスマン。様々な女性と浮名を流す二枚目。チームでは口八丁手八丁で物資や機材の調達を担当する。それぞれがかなり個性的なAチームのメンバーにあって、比較的常識的な思考の持ち主として描かれている。格闘戦は苦手。
- 通称クレイジーモンキー。陸軍航空隊出身の名パイロット。戦争中、ハンニバルの隊を支援していた事からAチームに加わる。チームでは空の移動や追跡・支援を担当する。頭のネジが数本抜けたようなところがあり、これを利用し普段は戦闘疲弊症を装って退役軍人病院の精神病棟に入院しており、チームに呼ばれた時に抜け出す。抜け出す際の芝居には、彼にしか見えない犬「ビリー」がよく登場する。
- マントと覆面を着けてタクシーを運転したり、西部劇のヒーローになりきったりするなど、奇行を繰り返してはコングと喧嘩になる。しかし時折真面目な側面を見せたり、核心を突くなどして頭の良さを伺わせる発言をするなど、つかみ所が無い。チームメンバーの中で唯一指名手配されていない。
- 通称コング。モヒカン頭が特徴の天才メカニック。また、腕力も自慢で、カッとなると上官のハンニバルも殴るほど気性は激しいが、本当は心の優しい男である。そのため子供からは好かれており、彼自身も子供好き。チームでは各種機器の製作・修理を担当する。メカの専門家であるにもかかわらず飛行機が大の苦手で、パイロットであるモンキーとはすぐに喧嘩になる。飛行機で移動する時には睡眠薬を注射したり、後頭部を殴って気絶させるなどして強引に現場へ空輸する描写がお約束。不測の事態で意識のあるまま飛行機に乗ったことがあるが、一旦気絶したものの仲間の危機を救うため恐怖心に打ち克って活躍した。牛乳を好む。また、血液型は非常に珍しいAB型のRh-で、モンキーも同じである。
[編集] Aチームの協力者
- エミー・アマンダ・アレン:演メリンダ・クレア 日本語吹き替え:小山茉美 〔第1、2シーズン〕
- 通称エンジェル。パイロット版でAチームに任務を依頼して以降、Aチームに興味を抱き応援する新聞記者で、チームの紅一点。チームでは仕事を活かし情報収集を担当する。
- ターニャ・ベーカー:演マリア・ヒーズリー 日本語吹き替え:高島雅羅 〔第2、3シーズン〕
- エンジェルがジャカルタへ転勤後、Aチームを応援する新聞記者。その度胸の強さはエンジェルと互角である。
- フランキー・サンタナ:演エディ・ベレツ 日本語吹き替え:谷口節 〔第5シーズン〕
- 映画の特殊効果マン。
[編集] MP
- リンチ大佐:演ウィリアム・ラッキング 日本語吹き替え:青野武〔第1、3シーズン〕
- ベトナムでAチームを収監した刑務所の所長。脱獄された恨みからかAチームを執念深く追い回す。しかし、毎回すんでの所で逃げられてしまう。Aチームを追い回すたびに周囲が被害を被るため、第2シーズンでデッカーと交代させられてしまう。
- ロデリック・デッカー大佐:演ランス・レガルト 日本語吹き替え:仁内建之〔第2~第4シーズン〕
- かつて、ハンニバルとはベトナム戦争当時、病院の爆破を巡って食堂で殴り合いになったことがある(ただし、劇中でハンニバルとフェイスマンの会話で語られるのみ)。リンチよりは正常な神経の持ち主らしく、Aチームと敵対している悪人たちも容赦なく逮捕する。
- “ブル”ハーラン・フルブライト将軍:演ジャック・ギング 日本語吹き替え:中庸助〔第4シーズン〕
[編集] ストックウェル側
- ハント・ストックウェル将軍:演ロバート・ボーン 日本語吹き替え:小林修〔第5シーズン〕
- Aチームの技量を見込み、特赦と引き換えでチームを政府の裏部隊に雇う。
- カーラ:演ジュディス・レッドフォード 日本語吹き替え:横尾まり〔第5シーズン〕
[編集] サブタイトル(日本放送版)
再放送では2002年頃から「殺し屋スワット集団死の銃撃戦」がフィルムの痛みがひどいとの理由で放送されないことがある。
- 2時間枠
- アカプルコ救出大作戦(最初の放送は「必殺! Aチーム」、再放送から「(特攻野郎Aチーム)アカプルコ救出大作戦」)
- 必殺大西部作戦
- 大アマゾンの秘宝
- 地中海殴り込み大作戦
- 必殺! 最後の大血戦
- 地獄島からの大脱出
- 1時間枠
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[編集] サブタイトル(アメリカ放送版)
[編集] シーズン1
1983年1月~1983年6月、全14話。1・2話はパイロット版。
- 第1話 Mexican Slayride(前編)(初回のみ「必殺! Aチーム」再放送からは「アカプルコ救出大作戦」)
- 第2話 Mexican Slayride(後編)(〃)
- 第3話 Children of Jamestown (邪悪の神に魂を売った男)
- 第4話 Pros and Cons (死の刑務所必死の脱出)
- 第5話 A Small And Deadly War (殺し屋スワット集団死の銃撃戦)
- 第6話 Black Day At Bad Rock (暴走マッド軍団を撃滅せよ)
- 第7話 The Rabbit Who Ate Las Vegas (ラスベガス麻薬組織壊滅作戦)
- 第8話 Holiday in the Hills (リンチされた男! 空中救出大作戦)
- 第9話 The Out Of Towners (ニューヨーク大暴力団に宣戦布告)
- 第10話 West Coast Turnaround (ウエストコースト大農園の危機)
- 第11話 One More Time (活動開始! 過激アクション軍団)
- 第12話 Till Death Do Us Part (遺産相続を狙う美女殺人計画)
- 第13話 The Beast from the Belly of a Boeing (旅客機ハイジャック犯に捨て身の挑戦!)
- 第14話 A Nice Place to Visit (暴力! 略奪! 監禁! 極悪5人兄弟の逆襲)
[編集] シーズン2
- 第15話 Diamonds N' Dust (ダイヤモンド鉱山 大争奪戦!)
- 第16話 Recipe For Heavy Bread (作戦は奇を以ってよしとすべし)
- 第17話 The Only Church In Town (緊急発進! 恋人からのSOS)
- 第18話 Bad Day On The Border (メキシコ国境空から殴り込み)
- 第19話 When You Coming Back,Range Rider?(前編) (必殺大西部作戦)
- 第20話 When You Coming Back,Range Rider?(後編) (〃)
- 第21話 The Taxicab Wars (激突! タクシーキャブ大戦争)
- 第22話 Labor Pains (ド迫力! キャベツ畑のカーチェイス)
- 第23話 There's Always A Catch (大乱戦! 海上の対決)
- 第24話 Water, Water Everywhere (鉱泉大噴射で撃退せよ)
- 第25話 Steel (激闘! 埋められた白骨体の謎)
- 第26話 The White Ballot (悪徳保安官 身代わり戦法でやっつけろ)
- 第27話 The Maltese Cow (チャイナタウンの決闘)
- 第28話 In Plane Sight (ベネズエラ国境麻薬争奪戦)
- 第29話 The Battle Of Bel-Air (大空中戦! 石油王暗殺を阻止せよ)
- 第30話 Say It With Bullets (爆走戦車で敵中突破!)
- 第31話 Pure-Dee Poison (タバコにご用心!密造酒大引火!)
- 第32話 It's A Desert Out There (バギーカー軍団サソリを撃退せよ)
- 第33話 Chopping Spree (霊柩車に機関銃)
- 第34話 Harder Than It Looks (ダム大爆破危機一髪!)
- 第35話 Deadly Maneuvers (復讐に賭ける殺し屋四人組)
- 第36話 Semi-Friendly Persausion (大勝利! ハンニバル式非暴力主義)
- 第37話 Curtain Call (絶体絶命! モンキーのご臨終)
[編集] シーズン3
- 第38話 Bullets And Bikinis (マイアミビーチは危険がいっぱい)
- 第39話 The Bend In The River(前編) (大アマゾンの秘宝)
- 第40話 The Bend In The River(後編) (〃)
- 第41話 Fire (爆走消防車でMPを振り切れ)
- 第42話 The Bells Of St Mary's(ロックギャルズの危機を救え)
- 第43話 Timber!(爆破・炎上 森林の対決!!)
- 第44話 Double Heat (2大ギャング宿命の対決)
- 第45話 Trouble On Wheels (自動車工場の腐敗をあばけ!!)
- 第46話 The Island (南の楽園奪還指令)
- 第47話 Showdown! (偽Aチーム出現)
- 第48話 Sheriffs Of Rivertown (リバータウンの決闘!)
- 第49話 Hot Styles (トップモデルの危機を救え!)
- 第50話 Breakout! (手錠のまま大突撃!)
- 第51話 Cup A' Joe (料理人 ハイウェイで悪を斬る)
- 第52話 The Big Squeeze (死者の復讐 棺桶大作戦)
- 第53話 Champ! (身代わりチャンピオン コング)
- 第54話 Skins (密猟組織を壊滅せよ!)
- 第55話 Road Games (ギャンブルトラック大暴走!)
- 第56話 Moving Targets (王女を連れてハーレム大脱走)
- 第57話 Knights Of The Road (大麻薬密輸団を潰せ!)
- 第58話 Waste 'Em (人質ハンニバル決死の救出!)
- 第59話 Bounty (モンキー誘拐事件)
- 第60話 Beverly Hills Assault (危うし! 天才画家モンキー)
- 第61話 Trouble Brewing (美人姉妹・悪徳商法に泣く)
- 第62話 Incident At Crystal Lake (湖畔の死闘ギャング対MP)
[編集] シーズン4
- 第63話 Judgement Day(前編) (地中海殴り込み大作戦)
- 第64話 Judgement Day(後編) (〃)
- 第65話 Where Is The Monster When You Need Him? (国際戦争仕掛人を追え‼)
- 第66話 Blood, Sweat & Cheers (ギャングに挑戦 激走カーレース!)
- 第67話 Lease With An Option To Die (シカゴ戦争 ママコング大活躍)
- 第68話 The Road To Hope (謎の殺人軍団と消えた死体)
- 第69話 The Heart Of Rock 'N' Roll (掟破りの監獄ロック)
- 第70話 Body Slam (必殺! 最後の大血戦 ※第83話と同時放映)
- 第71話 Mind Games (迫る! 首狩り将軍の魔の手)
- 第72話 There Goes The Neighborhood (狙われた美人ロック歌手)
- 第73話 The Doctor Is Out(謎の女 南米大脱走)
- 第74話 Uncle Buckle-Up (怪獣スター ハンニバル大暴れ!)
- 第75話 Wheel of Fortune (強奪・誘拐 カジノ大襲撃!)
- 第76話 The A-Team is Coming, The A-Team is Coming (亡命バレリーナ裏切りの謎)
- 第77話 Members Only (悪漢退治! 逆転大カーチェイス)
- 第78話 Cowboy George (間違えられたボーイ・ジョージ)
- 第79話 Waiting For Insane Wayne (間違われた殺し屋モンキー)
- 第80話 The Duke Of Whispering Pines (怒りのコング大暴れ)
- 第81話 Beneath the Surface (海底に眠る黄金の十字架大争奪戦)
- 第82話 Mission Of Peace (激闘! 西部を守る開拓魂)
- 第83話 The Trouble With Harry (必殺! 最後の大血戦 ※第73話と同時放映)
- 第84話 A Little Town with an Accent (巨大暗黒組織を粉砕せよ)
- 第85話 The Sound of Thunder (追いつめられた死地! ベトナム)
[編集] シーズン5
- 第86話 Dishpan Man (地獄島からの大脱出)
- 第87話 Trial By Fire (〃)
- 第88話 Firing Line (〃)
- 第89話 Quarterback Sneak (ベルリン死の脱出!)
- 第90話 The Theory of Revolution (極悪非道の独裁者を倒せ!)
- 第91話 The Say Uncle Affair (大量殺戮爆撃機の恐怖!)
- 第92話 Alive at Five (ギャングに挑戦! 美人レポーター)
- 第93話 Family Reunion (大銃撃戦! 悪徳政治家を葬れ)
- 第94話 The Crystal Skull (オー・ゴッド! 南海の決死行)
- 第95話 The Spy Who Mugged Me (白熱! モンテカルロ スパイ戦)
- 第96話 The Point of No Return (絶望ハンニバル36時間の恐怖!)
- 第97話 The Grey Team (壮絶! シルバーチーム大奮戦)
- 第98話 Without Reservations (メニューは暗殺アラカルト)
[編集] スタッフ
- 製作総指揮:スティーブン・J・キャネル、フランク・ルポ
- 音楽:マイク・ポスト、ピート・カーペンター
- 製作:スティーブン・J・キャネル・プロダクションズ、ユニバーサルTV
- 放映局:NBC
[編集] 日本語版スタッフ
- 制作:東北新社 演出:伊達康将 翻訳:岩本令 調整:熊倉亨 テレビ朝日プロデューサー:山田ゆみ子
[編集] 映画化について
2006年現在、映画化への企画が進行中でリーダーはブルース・ウィリスを検討中。公開は2008年予定。
[編集] 外部リンク
- 特攻野郎Aチーム情報サイト(ファンサイト)
- The A-Team Shrine(英文)
- The A-Team Headquarters(英文)