牧畜
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牧畜(ぼくちく)とは、牛や羊、兎などの家畜を人工的に養育して数を増やし、その乳や肉を生活の糧とする事を言う。その中でも、特定の居住地を定めずに季節や天候に応じて家畜を引き連れて移動する牧畜生活を遊牧と言う。
農業に適さない中央アジア・アラビア半島・サハラ砂漠周縁部などの乾燥地やアラスカ・シベリアなどの寒冷地で主要な生業となっている。そのため、乾燥や寒冷といった土地ごとの気候にあった家畜が選択される。例えば、もっとも乾燥が激しいサハラ周縁部ではラクダが、もっとも寒冷なアラスカ・シベリアなどではトナカイが飼育される。
牧畜の歴史は古く、農耕とならんで紀元前5000年頃、新石器時代の古代エジプトなどではすでに行われていた。狩猟も同じく動物を対象とするが、定常的に動物と接することになる牧畜とは文化的・技術的に大きな隔たりがある。最初に家畜化された動物はイヌであるが、牧畜のための最初の家畜はヤギやヒツジであると考えられている。牧畜に特化した犬を牧畜犬といい、コリーやシェパードなどの品種がつくられている。
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