熊本市交通局9200形電車
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熊本市交通局9200形電車(くまもとしこうつうきょく9200けいでんしゃ)は熊本市交通局が1992年、1993年、1994年に製造した路面電車の形式である。
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[編集] 車両概説
1992年から1994年にかけて5両がアルナ工機にて製作された。
9201は熊本市の提携している姉妹都市にちなみ「ハイデルベルク」の愛称名が付けられている。車内にはハイデルベルグを紹介するパネルが掲示されておりドイツ語での車内放送が行われている。
[編集] 構造
[編集] 車体・車内設備
前面は流線型の大形一枚窓であるが、8800形と比べて傾斜がきつくなっている。また前面両端下部に前照灯と尾灯を配置しており、9201のみ中央に「ハイデルベルク」のヘッドマークが取り付けられている。窓配置はD2D2の対称形で、下部固定・上段スライド式のユニット式アルミサッシ窓、2枚折り戸を2組用いた両開き式4枚扉の中央扉(乗車口)、2枚折り戸の左扉(降車口)である。8800形では前後扉であったが、本形式では前中扉に戻っている。
座席はロングシートである。屋根上に冷房装置と補助インバータを搭載する。
塗装は白地で各車両毎にオリジナルデザインの塗色が施されていた。また9201はハイデルベルグをイメージした緑色の帯となっていたが、広告電車の導入に伴いめったに見られなくなった。9201も広告電車となっているが、前面下部隅に「heidelberg」のヘッドマークが付けられている。
[編集] 電装品・台車
VVVFインバータ制御を採用している。インバータ装置と交流モータは三菱電機が製造した。モータは50kWのものを2基使用しており、1台車1モータ方式を採用している。
[編集] 主要諸元
- 製造初年:1992年
- 全長:13,500mm
- 全幅:2,360mm
- 全高:3,850mm
- 自重:19.0t
- 車体構造:全金属製
- 定員(着席):72(30)人
- 電動機
- 出力:50kW×2基
- 駆動方式:平行カルダン方式
- 制御方式:VVVFインバータ制御方式
[編集] ギャラリー
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