注意欠陥障害
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注意欠陥障害(ちゅういけっかんしょうがい)とは、軽度発達障害の一種ADHD(Attention Deficit / Hyperactivity Disorder注意欠陥多動性障害)のうち、多動のないものの通称である。診断基準DSM-ⅣのADHD不注意優勢型に相当する。ADD (Attention Deficit Disorder)とも呼ばれる。
ADHDに対する世間一般の認識がADHD=落ち着きが無く、授業中立ち歩いたりする子供といった目に見える症状に偏っているため、ADDタイプは見過ごされやすい傾向にある。実際にはADHDは脳の制御を司る前頭葉の覚醒不足に原因があるとされる発達障害で、集中力のムラや気の散りやすさなど不注意の問題も抱えている場合が多い。
※詳細はADHDを参照。
[編集] 成人のADDについて
これまでは子供のみとされたが、成人しても引き続き症状が残る症例が報告されている。ADHD児が成長の過程で多動性が矯正されることが多いため、ADHDが成人しても残る場合にはこの障害の形として残ることが多いと言われる。ただ、子供のADHDでさえ曖昧な点も多く、日常生活に支障をきたす精神的な特性を何でもかんでも障害に含めるべきではないとする意見が根強いため、成人にADHDを認めるべきかどうかは医師によって考え方がまちまちである。
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