沙摩柯
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沙摩柯(しゃまか、さまか、167年?-222年)は、三国時代に蜀に味方した武蛮族(ミャオ族)の王。演義では「鉄疾黎骨朶」を愛用武器としている。
蛮族の軍を率いた王で、蜀の劉備が関羽の仇討ちとして呉に攻め入ったとき、蜀軍に味方した。三国志演義では、病身を押して現われた敵将・甘寧を討ち取ったり、各地で呉軍を打ち破るなど、大いに活躍している。しかし222年、呉の陸遜の火計にあって軍は大敗し、沙摩柯は敵将・周泰に斬り殺された。正史では、陸遜の火攻めのために軍が大敗して沙摩柯が戦死したことは描かれているが、沙摩柯を討ち取った人物が周泰とは描かれていない。
なお、作品によっては『沙摩可』と表記されているものもある。