江南区 (ソウル特別市)
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江南区 | |
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位置 | |
各種表記 | |
ハングル: | 강남구 |
韓国における漢字: | 江南區 |
片仮名転写: | カンナム=ク |
ローマ字転写: | Gangnam-gu |
情報 | |
面積: | 39.550km² |
総人口: | 約529,018人(2003) |
上位自治体: | ソウル特別市 |
下位行政区画: | 26洞 |
行政区域分類コード: | 11230 |
江南区の木: | チョウセンイチョウ |
江南区の花: | チョウセンモクレン |
江南区の鳥: | チョウセンカササギ |
自治体公式サイト: | 江南区 |
江南区(カンナムく)は大韓民国ソウル特別市南部にある区。1963年にソウル市に編入後、郊外農村だったこの地に区画整理がなされ、1970年代以降おびただしい数の高層アパートが立ち並んだ。その中には一軒分の面積の広い高級アパートも多く、高学歴層・専門職に就く者・中産階級や上流階級など、韓国で最も富裕な人々が暮らしていることで知られる。
こうした裕福な人々の消費文化を背景に、1980年代後半以降、狎鴎亭洞(アプクジョンドン)に高級デパートや若者の集まるブティックなどが集積し、ソウルで最も高級で新しい繁華街として人を集めるようになった。大企業やIT産業の入居する高層オフィスビル、コーエックス(COEX)など大きな国際会議場・展示場が位置し、いまや韓国における国際ビジネスの中心でもある。
高麗時代の広州に相当する地域で、本来、ソウル市の中央部を流れる漢江の南の一帯を「江南」、北の一帯を「江北」(カンブク、강북)と呼んだが、現在では富裕層の多い瑞草区より東の一帯を「江南」と呼ぶことが多く、また特に江南区、瑞草区あたりを指すことも多い。70年代から80年代にかけての江南の住宅開発・オフィス開発の勢いは激しく、1970年ごろまでは江北と江南の人口比は8対2であったが、1990年にはほぼ5対5にまで並んでいる。大学進学に際し、富裕な家族の子弟が多い江南区域の学区の高校からの進学率が高いことから、ソウル市内のみならず韓国全土から江南に移住し有利な学区に入ろうという家族が後を絶たない。江北や全国の他地域との格差がしばしば指摘され、左派などからの目の敵にされることも多い地域である。
目次 |
[編集] 歴史
- 1963年1月1日 ソウル特別市の市域拡大で京畿道広州郡の一部を編入。
- 1975年10月1日 城東区から明逸洞、下一洞、上一洞、高徳洞、吉洞、遁村洞、岩寺洞、千戸洞、城内洞、風納洞、松坡洞、巨餘洞、馬川洞、芳荑洞、石村洞、二洞、五禁洞、可楽洞、文井洞、蚕室洞、新川洞、三城洞、三田洞、水西洞、紫谷洞、栗峴洞、長旨洞、瑞草洞、蚕院洞、盤浦洞、道谷洞、良才洞、牛眠洞、院趾洞、内谷洞、新院洞、廉谷洞、逸院洞、細谷洞、駅三洞、浦二洞、開浦洞、開浦洞、論峴洞、新寺洞、鶴洞、狎鴎亭洞、清潭洞、大峙洞を分割し、江南区が新設。
- 1979年10月1日 明逸洞、下一洞、上一洞、高徳洞、吉洞、遁村洞、岩寺洞、千戸洞、城内洞、風納洞、松坡洞、巨餘洞、馬川洞、芳荑洞、石村洞、二洞、五禁洞、可楽洞、文井洞、蚕室洞、新川洞、三城洞、三田洞、水西洞、紫谷洞、栗峴洞、長旨洞を江東区へ分割。
- 1988年1月1日 瑞草洞、蚕院洞、盤浦洞、方背洞、道谷洞、良才洞、牛眠洞、院趾洞、内谷洞、新院洞、廉谷洞を瑞草区へ分割。
[編集] 行政区域
- 論峴1洞(ノンヒョン)
- 論峴2洞
- 狎鴎亭1洞(アプクジョン)
- 狎鴎亭2洞
- 清潭1洞(チョンダム)
- 清潭2洞
- 三城1洞(サムソン)
- 三城2洞
- 大峙1洞(テチ)
- 大峙2洞
- 大峙3洞
- 大峙4洞
- 駅三1洞(ヨクサム)
- 駅三2洞
- 道谷1洞(トゴク)
- 道谷2洞
- 開浦1洞(ケポ)
- 開浦2洞
- 開浦3洞
- 開浦4洞
- 逸院本洞(イルウォン)
- 逸院1洞
- 逸院2洞
- 逸院3洞
- 逸院4洞
- 水西洞(スソ)
- 細谷洞(セゴク)
- 新寺洞(シンサ)
[編集] 交通
[編集] 鉄道
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- 三成(貿易センター)駅 - 宣陵駅 - 駅三駅 - 江南駅
[編集] 外部リンク
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