水平多関節ロボット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
水平多関節ロボット(すいへいたかんせつロボット、SCARA robot)とは、産業用ロボットの一種で、水平方向にアームが動作するロボットである。ふつうはスカラーロボットと言うことが多い。 スカラー(SCARA)とはSelective Compliance Assembly Robot Armの略である。
[編集] 概要
1980年代初め、山梨大学の牧野洋教授(当時)を中心に開発された。 スカラロボットはアームが水平のみに動くようになっている。 アーム先端のスライド軸のみ上下に動く。 垂直方向の剛性が高く、水平方向にコンプライアンス機能を持ち、 部品の挿入やネジ締めなどの自動組立作業に向くという特徴を持つ。 また、機構が単純で安価で動作が速いという特徴がある。 主に電気回路の組立作業や軽量な商品のパレタイジングなどに使われている。 2006年米国カーネギーメロン大学のロボット殿堂入りを果たした