民間語源
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民間語源(みんかんごげん)とは、ある言葉について、発音が似ている別の言葉を語源とする「説明」で、しばしば一般の人々の間に広まっているが、言語学的には論拠がなかったり、明らかな誤謬であるもののこと。「語呂合わせ」に近いものが多い。
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[編集] 民間語源の例
- history(歴史)とは、his story 「彼(=男性)の物語」の略。(ギリシア語 historia 「調査・情報」から storia が分離) → これを信じたフェミニストらが 「*herstory に変えろ」と言ったことがあるらしい。
- news(ニュース)は「north,east,west,south(東西南北)」の略。(実際はnewの複数形。)
- くだらない(つまらない)は「百済ない」のこと。(実際は価値が低くて全国に普及(下る)しないという意味。)
[編集] 古事記・風土記などに見る民間語源
地名などに関して、多くの民間語源が見られる。
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- 「「邪馬台国」は「ヤマト」の国のことである」(ある国学者)―単純化。実際は「ヤマダ」のような発音になるという説がある。
[編集] 日本の方言
- 九州方言「ばってん」を、英語の"but and"によるとする(実際には江戸時代からあり、「ばとて」に由来するといわれる)
[編集] 聖書
ヘブライ語は言葉遊びの言語だともいわれる。イスラエル人は昔からジョーク好きだったようだ。
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