次亜塩素酸
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次亜塩素酸 | |
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一般情報 | |
IUPAC名 | 次亜塩素酸 |
別名 | |
分子式 | HClO |
分子量 | g/mol |
組成式 | |
式量 | g/mol |
形状 | |
CAS登録番号 | |
SMILES | |
性質 | |
密度と相 | 1.049 g/cm3, 液体 |
相対蒸気密度 | (空気 = 1) |
水への溶解度 | |
{{{溶媒2}}}への溶解度 | |
{{{溶媒3}}}への溶解度 | |
融点 | ℃ |
沸点 | ℃ |
昇華点 | ℃ |
pKa | 7.53 |
pKb | |
旋光度 [α]D | |
粘度 | |
屈折率 | |
出典 |
次亜塩素酸(じあえんそさん)は塩素のオキソ酸の1つで、塩素の酸化数は+1である。組成式では HClO と表わされるが、水素原子と塩素原子が酸素原子に結合した構造 H−O−Cl を持つ。不安定な物質であり水溶液中で徐々に分解する。次亜塩素酸および次亜塩素酸の塩類は酸化剤、漂白剤、外用殺菌剤、消毒剤として利用される。
目次 |
[編集] 性質
実験室的には水酸化カリウム水溶液などに塩素を通じたりして調整した次亜塩素酸塩水溶液を硫酸で中和し、水蒸気蒸留して遊離酸の水溶液を得る。また、酸化水銀(II) の四塩化炭素懸濁液に塩素を通じた後に水で抽出したり、あるいは酸化ビスマスを水懸濁液中に塩素を通じることで遊離酸の水溶液を得る方法も知られている。
薄い水溶液としては存在するが、25%以上の濃度では一酸化二塩素に変化するので遊離酸を単離することはできない。濃厚水溶液は淡黄色である。また、遊離酸が弱酸 (pKa = 7.53)[1] のため、次亜塩素酸ナトリウムなどの次亜塩素酸塩水溶液はかなり強い塩基性を示す。
水溶液中でも不安定で、次のような不均化により塩化水素を放出しながら徐々に分解する。
次亜塩素酸やその塩の水溶液はカルキ臭と呼ばれるプールの消毒槽のようなにおいを持つ。
また、塩素を水に溶かすと、次のような平衡により一部が塩酸と次亜塩素酸となる[2]。
すなわち、中性~酸性条件ではこの反応はあまり進行しないが、アルカリ性条件では生成する遊離酸が次亜塩素酸塩となり平衡が右に偏るので、次亜塩素酸塩を製造する方法の1つとなる。
- 水と一酸化二塩素の反応
[編集] 塩
- 次亜塩素酸カルシウム — いわゆるさらし粉
- 次亜塩素酸ナトリウム
- 次亜塩素酸カリウム
[編集] 出典
[編集] 参考文献
- R・B・ヘスロップ、K・ジョーンズ 『ヘスロップ ジョーンズ無機化学(下)』 第1版、斎藤喜彦訳、東京化学同人、1977年。