模型とラジオ
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模型とラジオ(もけいとらじお)は、科学教材社より1955年から1984年まで発行されていた子供向けの工作科学雑誌。昭和期の子供たちに電子工作、模型工作を通して科学への関心を育んだ雑誌として知られる。同種の雑誌に、「ラジオ技術」「初歩のラジオ」「子供の科学」などがある。
当時の読者層が日本の産業技術の発展に貢献したという点でも大きな貢献を果たしたといえるだろう。
内容は初心者から上級者まで幅広く受け入れられる内容で、執筆人は当時の第一線級の技術者が担当していた。
特に、ライブスチームの製作記事では今尚、原典として通用する内容で、旋盤、フライス盤の使用を前提とした記事は当時の読者層(中高生)が果たして製作できたか疑問が残る。他にもトランシーバ、ラジコン等、当時の科学少年達の心をくすぐる製作記事が満載で今読んでも往時の活況が偲ばれる。1980年代に入ってからは1960年代のような高度な技術を求められる製作記事は姿を消し(それでもまだ難しいものもあったが)お手軽な物が増えた。
また、現在、ライブスチーム界で高い評価を受けるアスターホビーがライブスチームに進出するきっかけにもなった。