検死
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
検死(けんし)とは、死体を検査することで、以下の検視・検案の総称として使われているものと思われるが、法律用語ではないので明確な定義はない。
また死体をあらためる意味から「検屍」と標記されることもある(但し「屍」は常用漢字 に含まれないため公文書に用いられる事はない。)
[編集] 検視(けんし)
刑事訴訟法第229条に基づいて、検察官またはその代理人として検察事務官や司法警察員が変死体を調べること。変死体が犯罪によって死亡したのかそうでないのかを判断する。この時、解剖はせず(解剖する資格がないので解剖できない)、視覚、触覚、嗅覚を使い、着衣や所持品を調査し、判断する。
[編集] 検案(けんあん)
医師が死体を検査すること。これも解剖は含まれず、上記の検視と同様に外観のみで判断する。日本では検案だけで検査を終了することが多く、そのため誤診率が45%と非常に高い数値になっている。