森崎東
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森崎東(もりさき あずま、1927年11月19日-)は、昭和・平成期の映画監督。
長崎県島原市に生まれる。京都大学法学部を卒業し、映画雑誌の編集を経て、1956年、松竹京都撮影所に入社する。
その後、大船撮影所に移り、野村芳太郎監督、山田洋次監督の助監督、脚本などを手がける。1969年、『喜劇・女は度胸』で、監督デビューし、以降、『男はつらいよ・フーテンの寅』をはじめとする喜劇を精力的に撮り続ける。一連の作品により、1971年、芸術選奨文部大臣新人賞を受賞する。
1975年、フリーとなり、『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』に代表される庶民のバイタリティーあふれる生き方をユーモラスに描いた独特の作品を立て続けに発表し、広く人々の心を捉えた。
2000年、心筋梗塞で倒れるが、2004年『ニワトリはハダシだ』を発表し、健在をアピールした。同年、この作品で芸術選奨文部科学大臣賞、東京国際映画祭最優秀芸術貢献賞を受ける。
また、『必殺シリーズ』などのテレビドラマの演出でも知られる。
[編集] 代表作
- 喜劇・女は度胸(1969年)
- 男はつらいよ フーテンの寅(1970年)
- 喜劇・男は愛嬌(1970年)
- 街の灯(1974年)
- 時代屋の女房(1983年)原作:村松友視
- ロケーション(1984年)
- 生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言(1985年)
- 塀の中の懲りない面々(1987年)原作:安部譲二
- 女咲かせます(1987年)
- 釣りバカ日誌スペシャル(1994年)
- 美味しんぼ(1996年)
- ラブ・レター(1998年)
- ニワトリはハダシだ(2004年)