松浦隆信 (道可)
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松浦 隆信(まつら たかのぶ、1529年(享禄2年)-1599年4月1日(慶長4年3月6日))は、肥前国の戦国大名。松浦氏25代当主。松浦興信の子。正式な名のりは源隆信(みなもと・の・たかのぶ)。
[編集] 経歴
1543年、父の隠居により家督を継ぐ。龍造寺隆信の侵攻に備えながら一族をまとめた。1550年には南蛮貿易を開始して、鉄砲や大砲を購入。平戸城下に明の商人を住まわせるなどして、貿易による巨万の富を築き上げた。その財力を背景にして、松浦半島を制圧している。
1568年、嫡男の鎮信に家督を譲って隠居したが、実権はなおも握り続けた。1587年には豊臣秀吉の九州平定に参陣して所領安堵を許されている。松浦氏の戦国大名への躍進と、近世への存続の安泰を確実なものとした名君であった。