木内
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木内(きのうち、通称:木内デパート)とは秋田県秋田市にある元百貨店。
戦後、木内商店が木内百貨店になった。
1960年代~80年代は、県下一の百貨店であり、休日になると家族連れなどで賑わった。 また、かつて屋上に観覧車などがあり、地上55mのネオン塔もあった。 この頃は、周辺にも多くの店やデパートが有り、立地している秋田駅前広小路通り周辺は肩がぶつかるほど 混み合っていたが、バブル崩壊の影響や郊外型ショッピングセンターの台頭で中心市街地である広小路のデパート、 商店街は打撃を受けた。だが、これまで地元商店会は自助努力を怠った原因であるとも言われる。
1990年に日本百貨店協会並びに東北百貨店協会から脱退したが、この時期はまだ駅前の本金西武と地域一番店の座を巡り争っており、また日本有数とも言える従業員の接客技術の高さなどもあり、百貨店の体裁を保っていた。しかしその後売り場を大幅縮小(食堂、玩具売場、食料品売場など閉鎖)、合わせて営業時間の短縮(従業員の交代勤務を解消する為と言われている)する等により実質的に百貨店ではなくなってしまった。現在は、1階フロアのみの営業で衣料品のみの取り扱いである。
経営危機に陥ったわけではなく、経営方針と思われる。しかし、従業員の接客態度は相変わらず百貨店らしく非常に良く秋田市内随一であった事を彷彿とさせている。