日産サニー事件
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日産サニー事件(にっさんサニーじけん)とは、1967年10月27日深夜、福島県いわき市の日産サニー(現:日産サティオ福島)いわき営業所で宿直員が刺殺され、金庫の現金が奪われた事件。犯行を自供して逮捕された容疑者は、公判になると犯行の否認に転じた。
[編集] 事件の概要
10月27日深夜、日産サニーいわき営業所で、当時29歳の宿直員が何者かに刃物で刺されて死亡し、金庫にあった現金「2100円位」と男性用ズボン1本が奪われた。被害者は犯人と格闘したとみられ、全身に20ヶ所以上の刺し傷を負っていた。
捜査が難航し、迷宮入りかと噂されていた翌年の5月7日、神社の床下にあった大工道具を持ち出そうとしたとして、窃盗の疑いで逮捕された当時29歳の電電公社(現:NTT)職員の男性が、本事件の犯行を自供したと再逮捕された。物的証拠は無く、容疑者の自白だけが逮捕の根拠だった。
[編集] 冤罪の疑い
- 致命傷とされた刺し傷から推定される凶器は、容疑者が自白したような果物ナイフとは合致しない。
- 犯人の足跡は26~27センチ。容疑者の靴のサイズは24.5センチ。
- 犯行時に着ていたとされる衣類、凶器とされたドライバーから血液反応がなかった。