愛宕山 (港区)
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愛宕山 (あたごやま)は、東京都港区にある山である。一帯の愛宕神社境内には、三角点があり、25.7mの標高が記録されている。
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[編集] 歴史
江戸時代から愛宕山は、武士たちの間の信仰と、山頂からの江戸市街の景観のすばらしさで有名なところであった。『鉄道唱歌』の第1番にも「愛宕の山」と歌われている。
山上にある愛宕神社は、もとは1603年にこれから建設される江戸の防火のために徳川家康の命で祀られた神社であったが、「天下取りの神」「勝利の神」としても知られ、各藩武士たちは地元へ祭神の分霊を持ち帰り各地で愛宕神社を祀った。桜田門外の変で井伊直弼を襲った水戸藩の浪士達もここで成功を祈願してから江戸城へ向かったと言う。
現在でも「男坂」の急な石段は「出世の石段」と呼ばれている。これは、江戸時代・増上寺参拝の折に徳川家光が山上にある梅が咲いているのをみて、「梅の枝を馬で取ってくる者はいないか」と言ったところ、讃岐丸亀藩の家臣(曲垣平九郎)が見事馬で石段を駆け上がって枝を取ってくることに成功し、その者は馬術の名人として全国にその名を轟かせた、という逸話から来ている。
また、NHKの前身の一つである東京放送局(JOAK)は、この愛宕山に放送局を置き、1925年の日本初のラジオ放送は、この愛宕山から送信された。
このように歴史の舞台となってきた愛宕山は現在かつてのような見晴らしはなくなってしまったが、大木などによる緑の豊かさは変わらない。歴史ある曹洞宗青松寺・愛宕神社・NHK放送博物館と、それらを取り囲む超高層ビルの群れ(例えば青松寺を挟んで建つシーザー・ペリによる愛宕グリーンヒルズツインタワーや、虎ノ門・神谷町・霞ヶ関や汐留などのビル群)が同時に存在する、現在の東京を象徴する風景を見せている。
愛宕山は、地形的にも自然形成によって成立したものであると地質学的にも立証されているが、周辺の低地との兼ね合いから形成のメカニズムが今ひとつハッキリしていない。
[編集] 住所
愛宕山の住所は、東京都港区愛宕 1-5-3 である。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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