快傑のーてんき
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『快傑のーてんき』(かいけつのーてんき)は、ダイコンフィルム製作による、自主制作実写作品名及び作中に登場する変身ヒーロー名。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 概要
1977年に東映が製作した特撮ヒーロー作品『快傑ズバット』をモチーフとしたパロディ作品であり、主人公である早川健を、同製作グループの中心人物であった武田康廣(現・ガイナックス統括本部長)が演じている。
モチーフとなった「快傑ズバット」自体、ニヒルな主人公が活躍する日活無国籍アクションのテイストを取り入れた異色作であったが、「のうてんき」ではそのストーリー展開を踏襲しつつ、ニヒルな役どころの主人公を愛嬌のある武田が脳天気なコスチュームで無理やり演じるという怪作である。
[編集] 作品紹介
第一作のみ「のうてんき」と表記され、それ以降は「のーてんき」と長音の表記になる。
[編集] 「快傑のうてんき」
サブタイトルは「危うし少女、メカケの恐怖」
親友、飛鳥五郎を悪の組織バッカーに殺された探偵、早川健は、親友を殺した犯人に復讐するため流浪の旅を続ける。旅の途中で立ち寄った街でヤクザにからまれていたユリという少女を助けるが、彼女を妾にしようと狙っていた議員の黒川はバッカーの幹部であり、若竹組の沢村とナイフ使いの"ヤッパのジョー"を送り込んできた。早川はヤッパのジョーとの勝負には勝つものの、沢村の銃弾に襲われる。再びユリに危機が迫るが、バイク(実際はスクーター)に乗ったのうてんきが登場。悪を一掃し、街には再び平和が戻る。
- 当時、ダイコンフィルムでは1982年開催の日本SF大会「TOKON8」での上映に向け、「愛國戰隊大日本」や「帰ってきたウルトラマン」といった本格的な特撮パロディーを製作していたが、その合間の息抜きとしてこの作品を作ったという経緯がある。
- 公式に「息抜き」と表現されるだけあり、ダイコンフィルムの他作品が大規模な製作体制と綿密な準備が行われたのに対し、本作品は比較してチープな出来となっている。それがまたモチーフとなった作品とのギャップを生み、パロディ特有の笑いを獲得したという指摘もある。また、丁度時間の取れたメンバーが製作に参加し、その場のノリで指揮を執るケースが多かっため、本作では監督だけで12人もクレジットされている。
[編集] 「快傑のーてんき2 純愛港町篇」
[編集] 「快傑のーてんきin USA」
[編集] 「ロールプレイングのーてんきin ソウル」
- 同年開催の日本SF大会群馬大会のために上演された
- それまでの3作がドラマとして仕上がっているのに対し、この作品は「観光先でのーてんきがポーズを取る」とでもいった、いわばのーてんきのイメージビデオか記念映像のような作品である。上記の理由に因るかどうかは不明だが、公式サイトでは作品一覧に含まれていない。
[編集] 後日談
当時よりダイコンフィルム作品はその技術力や完成度からマニアの間に鮮烈な印象を残しており、本作主人公の「のーてんき」は映像作品を飛び出し、長年にわたり演者である武田康廣の第二の顔としてもてはやされている。そのため近年のSF系イベント等でものうてんきのコスチュームで登場したり、自身のサイン等にものーてんきの似顔絵を入れている。2001年の日本SF大会では、ステージイベントのみではあるが愛娘と共に親子二代の「のーてんき」として登場し、場内の喝采を浴びた。またCS放送のチャンネルであるMONDO21の番組侵略放送パンドレッタにも同コスチュームで登場し、ダイコンフィルム作品の紹介を行った。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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