弓削大橋
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弓削大橋(ゆげおおはし)とは、愛媛県の弓削島と佐島との間に架かる橋梁。上島架橋構想の一環で、最初に着工、完成した。斜張橋。1996年(平成8年)3月開通。
- 建設の経緯
- 越智郡弓削町(現・同郡上島町)は、愛媛県の東北端に位置し、広島県境に接する、弓削島・佐島・他2つの島からなる。しかしながら、離島であることから、社会的にも経済的にも多くの課題を抱えていた。佐島(当時人口約900人)では、弓削町の中心地であり、役場もある弓削島と海峡を隔てていることから、受療、就学など生活、経済活動の面で大きな支障があった。このため、弓削島と佐島とを結ぶ架橋は、島民の長年の悲願であった。
- この実現に向け、愛媛県と弓削町では1989年度(平成元年度)より「弓削大橋建設事業」を事業化し、詳細な調査や計画を進め、1990年度(平成2年度)から主橋梁の下部工事に着工し、1996年(平成8年)3月開通した。
- 弓削大橋の完成は、弓削島と佐島の一体化はもとより、交通の安全確保・時間短縮さらには、町土の有効利用とあいまって、住民生活の向上、地域産業の振興、地域の活性化に大いに寄与することが期待された。
- なお、本四架橋(瀬戸内しまなみ海道)以外では、愛媛県最初の島しょ部架橋となる。(越智郡関前村は広島県側とつながる予定)
- 弓削大橋建設のあゆみ
- 1969(昭和44)年度 上島諸島総合開発協議会結成
- 1971(昭和46)年度 上島諸島総合開発協議会「上島諸島架橋計画書」作成
- 1973(昭和48)年度 越智郡島部架橋促進協議会結成
- 1973(昭和48)年度 愛媛県「越智郡島しょ部道路整備計画および架橋予備計画書」作成
- 1973~1975(昭和48~50)年度 建設省「西瀬戸島しよ部交通体系調査」
- 1980~1986(昭和55~62)年度 愛媛県単独費による弓削大橋関連基礎調査
- 1988(昭和63)年7月 愛媛県弓削大橋架橋検討委員会、県単独薯による橋梁概略設計
- 1989(平成元)年度 町道佐島循環線橋梁整備(国庫補助)事業として採択
- 1990(平成2)年7月 愛媛県が弓削町より事業受託
- 1990(平成2)年11月 愛媛県、主橋梁下部工事着手
- 1996(平成8)年3月 開通
(弓削町の資料から抜粋)
- 概要
- 路線名:一級町道 佐島循環線(当時)
- 区間:愛媛県越智郡弓削町太田~佐島(いずれも当時の地名表記)
- 道路規格:第3種第3級
- 延長:980m
- 事業期間:1989年度(平成元年度)~1995年度(平成7年度)
- 総事業費:32.5億円(概算)