幻想水滸伝シリーズ
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『幻想水滸伝シリーズ』(げんそうすいこでんしりーず)は、コナミより発売されているロールプレイングゲーム作品のシリーズである。中国の四大奇書のひとつ『水滸伝』をモチーフにしている。通称『幻水』。
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[編集] 特徴
- 最高108人のキャラクター(宿星)を仲間にすることができる。その全員を集めることは困難だが、108人全員を揃えるとベストエンディングを見ることができる。ただし、ベストエンディングが必ずしもゲーム中の正史であるということではない。
- 通常戦闘の他、主役と敵キャラクターによる一騎討ち、戦争イベントとしてシミュレーションバトルが要所に存在する。
- 続編へのセーブデータ引継ぎが可能。但し3から4、4及びRhapsodiaから5への引継ぎは物語の設定上不可。引き継いだデータがどのように反映するかは作品により異なる。
[編集] システム
- 本拠地
主人公は軍を率い、本拠地を持つ。本拠地は人数が増えることによって変化していく。鍛冶屋や道具屋のほかに、風呂なども本拠地には備わっている。城の発展状況によって仲間になる者が増えることもある。
- 戦闘
戦闘は6人程度のパーティで行われ、前後列に分かれている。作品によっては、後列からは攻撃できない武器がある。
- 協力攻撃
特定のキャラクターをパーティーに入れると戦闘中に協力攻撃が使用可能。4ではただパーティーに入れるだけではなく、協力攻撃対象キャラクターを一定数の戦闘に参加させる必要が生じた。また、ラプソディアでは戦闘中の会話イベントにより協力攻撃を覚えるようになった。5では特定キャラクターをパーティーに入れるだけで協力攻撃できるように戻されている。
キャラクターはそれぞれいくつか紋章を宿すことができる。紋章の力により技や魔法を使うことができるようになる。またキャラクター固有のはずすことができない紋章を持つものもいる。また、27の真の紋章と呼ばれる大きな力を持つ紋章が存在する。
- 一騎討ち
主に主人公が敵と一対一で決闘を行う。負けた場合は、ゲームオーバーになることが多い。コマンドは、主に「攻撃」、「防御」、「必殺」の三つ。必殺はダメージが大きいが相手が防御の場合は、反撃される。
- 戦争イベント
初代幻想水滸伝では、「突撃」、「弓矢」、「魔法」、「特殊」を選ぶだけのものだったが、シリーズが進むにつれて進化しつづけている。
[編集] シリーズ作品一覧
特に記述が無い場合はロールプレイングゲーム。
- 幻想水滸伝
- シリーズ第1作。プレイステーション対応ソフトとして1995年12月15日に発売。1996年11月29日にPlayStation the Bestで、1997年9月17日にセガサターンへの移植版が発売された。その後も、1998年3月26日にWindows95版、2002年7月11日にPS one Booksで発売された。
- 幻想水滸伝II
- 幻想水滸伝の3年後の物語。少年兵が運命に翻弄され、いつしか敵対勢力のリーダーとなっていく。1998年12月17日発売。プレイステーション用。1999年12月9日にPlayStation the Bestで、2002年7月11日にPS one Booksで、それぞれPS用ソフトで発売された。
- 幻想水滸外伝Vol.1 ハルモニアの剣士
- 幻想水滸伝IIと同じ舞台で繰り広げられるもう一つの戦いを描くアドベンチャーゲーム。2000年9月21日発売。プレイステーション用ソフト。
- 幻想水滸外伝Vol.2 クリスタルバレーの決闘
- アドベンチャーゲーム。幻想水滸伝IIの3ヶ月後の物語。過去に倒したはずの男との戦いに今度こそ決着をつける。2001年3月22日発売。プレイステーション用ソフト。
- 幻想水滸伝カードストーリーズ
- 2001年9月13日発売。ジャンルはカードバトルRPG。ゲームボーイアドバンス用ソフト。
- ストーリーは、幻想水滸伝IIと同じ。
- 幻想水滸伝III
- 幻想水滸伝IIの15年後の物語。ゼクセンとグラスランド各部族との紛争は一人の男による罠だった…。2002年7月11日発売。プレイステーション2用ソフト。この作品から3D化された。
- 幻想水滸伝IV
- 幻想水滸伝の150年前の物語。「罰の紋章」を巡る群島諸国とクールーク皇国の戦いを描く。2004年8月19日発売。プレイステーション2用ソフト。この作品から声がつくようになった。
- Rhapsodia
- 幻想水滸伝IVとリンクするシミュレーションRPG。群島解放戦争で使用された「紋章砲」とその弾の元となる「邪眼」と呼ばれる生物を破壊するため、父の遺志を継いだ少年らが奮闘する。2005年9月22日発売。プレイステーション2用ソフト。
- 幻想水滸伝V
- 幻想水滸伝Iの約9年前の物語。「太陽の紋章」を巡るファレナ女王国に渦巻く貴族の陰謀とは…。2006年2月23日発売。プレイステーション2用ソフト。
- 幻想水滸伝I&II
- 幻想水滸伝と幻想水滸伝IIのセット。プレイステーションポータブル用ゲームソフト。2006年2月23日発売。
[編集] 派生作品
[編集] 書籍
- 幻想水滸伝 ソウルイーター(上・中・下)
- 著者:堀慎二郎、出版:メディアファクトリー
- 幻想水滸伝の小説版、主人公はティル・マクドールと名付けられている。
- 幻想水滸伝2(全4巻)
- 著者:堀慎二郎、出版:メディアファクトリー
- 幻想水滸伝2小説版。主人公の名前は、リオウ。
- 幻想水滸伝短編集(全4巻)
- 出版:メディアワークス
-
- 幻想水滸伝短編集1
- 誓いの斧(著者:堀慎二郎、登場キャラクター:グレミオ)
- 紙吹雪の中を(著者:遠谷湊、登場キャラクター:アレン、グレンシール)
- ミルイヒ様の優雅でない一日(著者:杜李梨、登場キャラクター:ミルイヒ)
- おわりの銀、はじまりの金(著者:滝ながれ)
- 空と煙とゼンマイと(著者:遠谷湊)
- 夜に煌めく道標(著者:梅田飛猫、登場キャラクター:ビクトール)
- コミック クロミミのコボルトは正直なトコロが好き!(著者:尾頭、登場キャラクター:クロミミ)
- 幻想水滸伝4コマ劇場(著者:イワマジュンコ)
- 幻想水滸伝短編集2
- 雷鳴の刻(著者:天羽沙夜、登場キャラクター:フリック、オデッサ)
- 風待ちの竜(著者:滝ながれ)
- 少年忍者奮戦記~リーダーなんてぶっ飛ばせ!(著者:堀慎二郎、登場キャラクター:サスケ)
- 星剣の輝き(著者:紺野たくみ、登場キャラクター:バレリア)
- 星辰剣さま危機一髪(著者:天羽沙夜)
- 明日のゆくえ(著者:遠谷湊、登場キャラクター:アップル、マッシュ、シュウ)
- 幻想水滸伝4コマ劇場(著者:イワマジュンコ)
- 幻想水滸伝短編集3
- 誓言のエンブレム(著者:天羽沙夜、登場キャラクター:カミュー、マイクロトフ)
- 森の詩(著者:滝ながれ、登場キャラクター:シロ、キニスン)
- 闇に見えた希望(著者:堀慎二郎、登場キャラクター:クラウス)
- 消えない足跡(著者:遠谷湊)
- 死闘激闘黒竜島(著者:天羽沙夜、登場キャラクター:ハイ・ヨー、シュンミン)
- 臨界点(著者:杜季梨、登場キャラクター:ルカ・ブライト)
- 幻想水滸伝4コマ劇場(著者:イワマジュンコ)
- 幻想水滸伝短編集4
- 帰還~Cursed Guns~(著者:天羽沙夜、登場キャラクター:クライブ、エルザ)
- 星を追う人(著者:滝ながれ、登場キャラクター:シーナ)
- 人斬り(著者:榊涼介、登場キャラクター:ゲンシュウ)
- 燃える鉄拳!(著者:天羽沙夜)
- ラベンダー・ビレッジ殺人事件(著者:堀慎二郎、登場キャラクター:リッチモンド)
- 仮面の下(著者:紺野たくみ、登場キャラクター:チャコ)
- 幻想水滸伝4コマ劇場(著者:イワマジュンコ)
- 幻想水滸伝3-運命の継承者(全11巻)
- 著者:志水アキ、出版:メディアワークス
- 幻想水滸伝3漫画版。
- 幻想水滸伝4(上・中・下)
- 著者:高瀬美恵、出版:メディアワークス
- 幻想水滸伝4小説版、主人公はラズロ。
- 幻想水滸伝アライアンス 幻想水滸伝・コミックアンソロジー
- 著者:飯田晴子ほか
- 幻想水滸伝カラベル
- 著者:鈴木理華
- 幻想水滸伝ブランチ-4コマ&ショートコミックアンソロジー
- 著者:おおつきべるの
- 幻想水滸伝V アンソロジーコミック
- 幻想真書(現在VOL.16まで出版)
[編集] トレーディングカード
幻想水滸伝シリーズに登場するキャラクターが幻想水滸伝カードストーリーズとして発売されている。
[編集] キャラクター
幻想水滸伝シリーズでは、各作品に108人の仲間がいるため、非常に多くのキャラクターが登場する。また、同じ世界での出来事のため、シリーズを通して何作品にも登場するキャラクターがいる。
I、II、III、IV、V、幻想水滸外伝、Rhapsodiaに各作品それぞれにのみ登場するキャラクターは、各作品を参照。
シリーズでいくつかの作品に登場するキャラクターは、幻想水滸伝のキャラクター一覧を参照。
主な多作品登場キャラクターは、
- ビッキー、ジーン(1~5すべて登場)
- ルック、アップル、フッチ(1~3に登場)
- ローレライ(1、2、5に登場)
[編集] 水滸伝との関連性
幻想水滸伝では、水滸伝とのストーリーでの類似性もみられたが、II以降それほどみられなくなっている。しかし、108人の仲間集める、本拠地に集うなどの共通点は変わっていない。また同じ宿星となるキャラクター同士の類似点もある。例をあげれば、天魁星が(主に)主人公であること、また天速星が足力に自信のある人物であることなどである。
こまかな用語としては、神行法などが水滸伝から取り入れられている。
[編集] 世界観
幻想水滸伝の重要な特徴の一つとして、すべてのシリーズは同じ世界でおきている設定であることがあげられる。
そのため各シリーズは、時代や地域が違っていてもつながりがある。
[編集] 年表
- 太陽暦元年 - ハルモニアの神官長ヒクサクが太陽暦を定める。
- 太陽歴 230年 - 赤月帝国がハルモニアから独立。
- 太陽歴 237年 - マウロ・ブライトにより、ハルモニアからハイランド王国が独立。
- 太陽暦 307年ごろ - 幻想水滸伝IV、Rhapsodia
- 太陽歴 314年 - ジョウストン都市同盟成立。
- 太陽歴 446年 - 赤月帝国において継承戦争が起こる。
- 太陽歴 448年 - 幻想水滸伝V
- 太陽歴 457年 - 門の紋章戦争終結、赤月帝国滅亡。(幻想水滸伝)
- 太陽歴 460年 - デュナン統一戦争。(幻想水滸伝II)
- 太陽歴 475年 - 英雄戦争。(幻想水滸伝III)
[編集] 登場国家・地方
- ハルモニア神聖国
- 神官長ヒクサクがアロニア王国を打倒して建国。その後周辺諸国を次々と併合し、幻想水滸伝の世界で最も影響力を持つ国となった。外伝と3で首都クリスタルバレーの一部と、南部の辺境に存在する町カレリアが登場。しかし国全体はまだ登場していない。神官長ヒクサクは幻想水滸伝IIIで重要な役割を担う。
- 身分制度が厳しい国家である。国民は一等市民、二等市民、三等市民と区別されている。一等市民は貴族など富裕層を中心とした者たちのことをいい、二等市民はハルモニアに昔から忠誠を誓った者たち(すなわち一般市民)、三等市民は侵略・併合された国、地方の人間のことをいう。一等、二等には人権というものが保障されているが、三等への扱いには人権というものが存在せず、戦争の際には捨て駒として利用されることもあり、税金も非常に重く課されている。三等市民の子供には同化政策(ハルモニアに絶対従属させるために子供たちを首都クリスタル・バレーに連れていき、そこでハルモニア流の教育や考え方を徹底させる制度)を施し、後の反乱を防ぐなどの処置をしている(外伝のザジ・キュイロスのように報復を目論むものも稀に出てくる)。ただ、三等から解放される機会がないわけではなく、戦争において多大な戦功を挙げれば、二等市民に格上げされることもある(もっとも、それをネタに特攻隊まがいのことをされることもしばしばである)。亜人種の存在を認めていない国で、コボルトなどは家畜、もしくは奴隷扱いされている。真の紋章の独占を目論んでいるが、余りうまくいっていない様子。IIIでルックに利用され、軍事的に多大な被害を被る。
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- ほえ猛る声の組合
- ハルモニア神聖国のギルド。銃使いの組織。クライブなどが所属している。神聖国内でも屈指の影響力持つギルド。ハルモニアに忠誠を誓っているわけではなく、ザジのような(ハルモニアにとって)危険な存在を保護し、組合に入れるなど、つかみ所が無い。内部事情も複雑で、最高権力を持つ長老たちの間にも確執があり、彼らの思惑によって構成員の命が左右されることもある(エルザがそれにあたる)。
- 赤月帝国
- 幻想水滸伝の舞台。ルーグナー家を君主として、トラン湖周辺を約230年間支配してきた大帝国。軍政一体国家。政治制度は中央集権制を語っているが、実際は封建制に近い。近隣の群島諸国やクールーク皇国に多大な影響を与える。そもそもはハルモニア神聖国の一地域に過ぎなかった赤月帝国だが、ハルモニアの内乱に乗じてその地域の軍閥貴族であるクラナッハ・ルーグナーが建国した。ちなみに赤月という名は、クラナッハが『赤い月の騎士』と称されていたことからつけられた。首都はグレッグミンスターであるが、ハルモニア統治時は聖都ルパンダと呼ばれていた。Iの主人公率いる解放軍によって滅ぼされる。
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- 竜洞騎士団
- 竜騎士から成る騎士団。総勢は60人程度だが、実際に出撃できるのはその3分の1の20人ほどである。赤月帝国領地に存在しながら、自治を認められた騎士団である。ただし、自治とはいっても数少ない竜を守るために帝国軍による協力も不可欠だった。階級は第一位から第九位まであり、第一位の『竜の父』は事実上の空位である。現在の団長はミリア。Iで騎士団長だったヨシュア・レーベンハイトが現在どうなっているのか不明である。一説では、『竜の父』に昇進した話もある。
- トラン共和国
- 幻想水滸伝IIの舞台の一つ。赤月帝国滅亡後に建国された共和制国家。大統領はレパント。赤月帝国時代の政治とは180度方針を転換し、解放戦争の内乱に乗じて侵攻してきた都市同盟のサウスウィンドゥ市軍とティント市軍を撃退した。後に新同盟軍に協力する。原則として忠誠を一個人に誓うのではなく、共和制に忠誠を誓うことにしている(赤月帝国が崩壊したのは、いわば暴君バルバロッサへの忠誠よりも黄金皇帝バルバロッサに忠誠を誓う者が多かったせいである)。
- ハイランド王国
- 幻想水滸伝IIの舞台の一つ。元はハルモニアの一部。デュナン地方の小国でありながら世界屈指の軍事力を誇り、軍事的にはハルモニアにも肩を並べる。圧倒的軍事力を持ちながら軍人皇王ルカ・ブライトの戦死によって弱体化し、デュナン統一戦争後王族逃亡によって滅亡、デュナン国ハイイースト県となる。その後、ハイイースト動乱で再び戦火に包まれる。
- ジョウストン都市同盟
- 幻想水滸伝IIの舞台の一つ。ミューズ市国、サウスウィンドゥ市国、トゥーリバー市国、マチルダ騎士団、グリンヒル市国、ティント市国からなる都市国家の同盟、だが一枚岩とは言い難く足並みはあまり芳しくない。赤月帝国及び建国直後のトラン共和国とは険悪だったが、IIにおいてトランとは同盟する。後のデュナン国。
-
- ミューズ市
- 都市同盟盟主。軍事力こそマチルダに劣るものの、政治経済では都市同盟中もっとも豊かな都市である。都市同盟における穏健派と主戦派のまとめ役である。
- グリンヒル市
- 都市同盟穏健派に属する都市。かつてミューズから土地を譲り受け、学業、農業都市として栄える。統一戦争の前後は凶作に見舞われ、都市同盟でも強い発言ができずにいた。
- サウスウィンドウ市
- かつては都市同盟一帯を治める国家だったデュナン君主国の名残を受け継ぐ都市。穏健派に所属する。ティント市とは折り合いが悪く、かつて赤月帝国侵攻の際に早期撤退したのをいまだに皮肉られている。都市同盟では最も歴史が古い。
- トゥーリバー市
- 人間、コボルト、ウィングボードが共存する都市。穏健派。共存とはいっても各種族に確執があり、一枚岩になりきれていない。
- マチルダ騎士団
- ハイランドに対抗するためミューズの援助で創設された騎士団。自治権を持っており、都市同盟では最強の軍事力を持っている。都市同盟における主戦派。白騎士、赤騎士、青騎士団から構成されている。
- ティント共和国
- ティント市がデュナン国より独立した国家、鉱業が盛んである。市時代は主戦派に属する。赤月帝国への侵攻の際、サウスウィンドウに早期撤退されたのを恨んでいた。独立の理由は不明だが、おそらくは穏健派であったグリンヒル市長テレーズが大統領に就任したことだと推測される。初代大統領に最後の市長であったグスタフ・ペンドラゴンが就任した。
- グラスランド
- 幻想水滸伝IIIの舞台の一つ。広大な原野にカラヤ、リザード、ダック、チシャ、セフィ、アルマ・キナンの六大クラン(部族)を代表に様々な民族・集団が住む、各氏族の反目もあるが、近隣諸国よりの軍事介入も多く、有事の際には氏族同士が驚異的な結束をしめす。
- ゼクセン連邦
- 幻想水滸伝IIIの舞台の一つ。グラスランドの西側に位置する国家。商業都市を中心に建国されたため、商業が盛んである。文治国家であり、複数の商人ギルドで構成された評議会が政治の中枢となっている。
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- ゼクセン騎士団
- いわゆるゼクセンの国軍である。兵装はかなり充実しており、ゼクセンの経済力の高さをうかがわせるが、評議会の傘下に収められているため、政治駆け引きの道具に利用される事も多い。クリス・ライトフェローが騎士団長に収まる。
- 群島諸国連合
- 幻想水滸伝IV、Rhapsodia、幻想水滸伝Vの舞台の一つ。赤月やハルモニアのある大陸の南部、ファレナ女王国の北部に存在する島々からなる国家連合。クールーク皇国との戦争後に結成された。盟主はオベル王国。
- クールーク皇国
- 幻想水滸伝IV、Rhapsodiaの舞台の一つ。赤月帝国の南に位置し、南の群島諸国と敵対していた。皇王派と長老派の二つの勢力が存在し、政治的に対立。病床に伏せていた老皇王・ユリウスが皇位に居座り続けたため二大勢力の対立が悪化し、民は貧困に喘ぐ事となる。罰の紋章を巡る群島諸国との戦争で主力部隊が壊滅。更にイスカス率いる長老派のクーデターによって国そのものが修復不能なまでに衰退、皇王も殺害される。その後、イスカスもキリルたちの手で討ち取られたため長老派は壊滅した。しかし、国家として維持できるだけの力を失っていたため、皇王の孫娘コルセリアによって解体され、大部分は赤月帝国に併合された。
- ファレナ女王国
- 幻想水滸伝Vの舞台の一つ。群島諸国の南に位置する。その名の通り、女王によって統治されている。しかし、元老院の派閥が一つ、ゴドウィン派が起こしたクーデターにより、国力が衰退してしまう。
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- 幽世の門(かくりよのもん)
- ファレナ女王国の暗殺者集団。基本として王家の傘下に所属していたが、後継者争いで宮廷内が二分した際には、双方に戦力を提供し被害を拡大させるなど冷酷な組織として知られる、女王騎士長フェリドによって解体命令が下されるが、協力を申し出たのは諜報部門長シナツのみで、破壊工作部門長であったヒノヤギは抵抗・抗争の後に自決、暗殺者養成部門の長であったカヤヌ、及び暗殺実行部門長であり、幽世の門総帥でもあったタケフツはナガールへ逃亡したとの噂、薬物開発部門の長であったシラナミは消息不明
- フェイタス竜馬騎兵団
- ファレナのフェイタス河近郊に生息する竜馬と共存し戦力とする騎兵団、一時は流民として弾圧するファレナ国との睨み合いの時期が続いたが、ナガール教主国の侵攻にファレナ軍と共闘したため、その功績から南西部を所領と認められた。その後、ファレナに忠誠を誓い、本格的に軍事組織となるが、政治の材料として貴族の私兵として幾度か利用された事から、「ファレナの国土を守るため以外に軍事力を振るわない」として、内紛への関与しないとの厳格な掟を貫いている
- アーメス新王国
- 5つの部族からなる共同国家。隣接するファレナとは折り合いがよくなく何度か交戦を交えている。アーメス軍は長槍での集団闘法で有名。古代アーメス王朝(古代王朝)を継承する国家と自称しているが、民族的にも文化・文明的にも繋がりは無い。
- ゼアラント王国
- ファレナ西方に位置する王国。詳細不明。
- ナガール教主国
- ファレナ南方に存在する宗教国家。詳細不明。ファレナやアーメスへの軍事行為を過去に行っており睨み合いの状態になっている。竜馬を邪悪な生き物として排除するという教義故にファレナのフェイタス竜馬騎兵団とは敵対状態。
- カナカン
- 赤月帝国のある大陸の南部に位置する地方。酒の名産地として有名、他詳細不明。
- 無名諸国
- グラスランド北方に多数存在する小国の総称。
[編集] 種族
幻想水滸伝シリーズには、人間以外にもいろいろな種族、生物が登場する。
- コボルト、ネコボルト
- 体つきは人間と変わらないが、顔が犬や猫の種族。ハルモニアなどでは人間よりも位の低い身分で差別されている。
- ウィングホード
- いでたちは人間だが、背中に翼が生えた種族。食べた魚の骨を埋葬するなど、奇異な風習から人間から蔑まれていることが多く、彼らの多くは翼を使うのを禁じたりしている。彼らが使う翼水(翼の虫除けに用いる薬品)は強烈な悪臭を放つため、それを嫌う人間も多い。
- エルフ
- 長命の種族。耳が長く、高い知性を持つ。人間やドワーフを蔑視していることが多い。彼らの寿命は人の1.5倍。
- ドワーフ、ケイヴドワーフ
- 世界各地に点在する工業技術などにすぐれた民族。背が低く、ひげなどをはやした者が多い。
- リザード
- トカゲが二足歩行をしたような姿をした種族。身体は大きく、その力も強い。主にクライドと呼ばれる、大型の十字槍と薙刀の中間のような武器を愛用する、戦闘に秀でた種族。儀礼を重んじ、古典的な言い回しを使うこともある。グラスランドに集落を構えて暮らしているが、南方に暮らす者も存在する。ルースとリリィが双子ほどそっくりに見えるらしく、人間の見分けがあまりつかない。
- ダック
- アヒルのような種族。主にダックハルバードという斧を使って戦う。あの羽のような手の骨格がどうなっているのかは謎。
- ビーバー族
- 背が人間の半分ほどしかない民族。ファレナに在住する。土木技術に優れているが、それを軍事的に利用させられることが多い。
- 竜
- 翼と鱗の世界の生物。27の真の紋章の一つ、竜の紋章の力によりこの世界に存在する。トランの竜洞騎士団が管理している。竜洞でしか卵が孵らないと言われているが、ブライトやオベル王国遺跡の地下の烈火竜や雷鳴竜のように、例外も存在する。竜馬が竜に該当するのかは不明だが、関係は深いと思われる。
- 竜馬
- ファレナ女王国に存在するフェイタス竜馬騎兵団が抱える、トカゲのような体躯に角と鳥のような羽根を持つ、水上戦闘も可能な陸上生物。その姿や、ゴルディアスの洞窟でしか卵が孵化しないことを見るに、竜と何らかの関係があると見られる。フレイルやランス等、個体の命名は大抵武器名に由来している様子。
[編集] 用語
- シンダル族
- 変化の紋章の呪いにより各地を渡り歩いた謎の部族。詳細は不明だが、超高度な技術を持った部族で、世界各地にその遺跡がある。文献によれば放浪の果てに『永遠の都』にたどり着いたとされるが、実際は滅亡したと考えられる。彼らの遺産を求めるシンダルハンターは多い。
- 紋章
- シリーズの核。さまざまな紋章が存在し、それらは全て27の真の紋章及びその眷属であると推定される。
- 額、右手、左手の最大三箇所に宿すことが可能で、宿せば紋章特有の魔法なり効果なりをえられる。
- 封印球
- 紋章が封印された球。真の紋章に封印球は存在せず、封じるには特殊な技術を要する。
- 旅の封印球
- 一般のRPGにおけるセーブポイント。上記の封印球とは異なり、宿すことはできない。
[編集] 通常戦闘
- 幻想水滸伝
- 戦闘人数は6人。紋章は、各キャラクター一つのみ。
- 幻想水滸伝2
- 紋章が3つまでつけられるようになる。
- 幻想水滸伝3
- サポートキャラクターをつけられるようになる。
- 幻想水滸伝4
- 戦闘メンバーが4人になる。
- 幻想水滸伝5
- 陣形が登場。戦闘メンバーは6人に戻り、サポートキャラを含めた4人を同行できる。
[編集] 戦争
戦争イベントは毎回変化し続けている。
- 幻想水滸伝
- 「突撃」、「弓矢」、「魔法」、「特殊」から一つを選ぶ。突撃は弓矢に強く魔法に弱い。弓矢は魔法に強く突撃に弱い。魔法は突撃に強く、弓矢に弱い。
- 幻想水滸伝2
- 一般のシミュレーションロールプレイングゲーム形式。
- 幻想水滸伝3
- 通常戦闘参加可能キャラを数部隊にわけ、敵部隊と戦闘する形式。参加不能キャラはサポートなどの役割を果たす。戦闘で育てたキャラのステータスがそのまま反映される形式。
- 幻想水滸伝4
- 海上戦。基本は紋章砲をつかって攻撃する。直接乗り込んで戦闘することもできる。
- 幻想水滸伝5
- 1と2を混同させた形式。ただし、部隊の戦闘、移動はリアルタイムで行われる(目標を選択するときだけリアルタイムではなくなる)。
[編集] 本拠地
本拠地では仲間達が生活しており、多くのサブイベントが発生する。
[編集] 歴代本拠地
[編集] 本拠地の施設
- 石版
- 108星のリストを見ることができる。
- 鍛冶屋
- この作品では、武器屋は存在せずそれぞれが一つの武器を鍛冶屋で鍛える。鍛えていくなかで、何度か名前が変わることが多い。また本拠地の鍛冶屋は、ハンマーを持っていくことが鍛えることができるレベルが上がっていく。(無印においては鍛冶屋を仲間にすることでレベルが上がる)
- 紋章屋
- 紋章の購入・付けはずしができる。紋章は、はずしているときには封印球になっている。
- 道具屋
- おくすりなどの道具や、装飾品を買うことができる。基本的に売却も可能だが、4においては不可。
- 防具屋
- 防具を買うことができる。基本的に売却も可能だが、4においては不可。特定の作品では所持金を最高値にする裏技が存在。4においては道具屋と同一化。
- 風呂
- 風呂では毎回多くのイベントが用意されている。また骨董品をおくことができる。
- 鑑定士
- 骨董品を鑑定できる。骨董品は、本拠地に飾ることができる。
- えれべーた
- いわゆる、エレベーター。
- 料理
- 食材を持っていくと、料理をつくってもらえる。料理バトルが行われることもある(料理バトルについては現在2のみ)。
- 探偵
- 仲間になっていない108星の情報、および仲間になっている108星のプロフィール、情報を得ることができる。
- テレポート
- 今まで行った事のある場所にテレポートできる。ビッキーが担当する。逆に瞬きの手鏡で本拠地にもどることもできる。
- 窓
- 窓セットを持っていくと、ウィンドウを変えることができる。
- 音
- 音セットを持っていくと効果音を変えることができる。
- 古い本
- 古い本を持っていくと読むことができる。
- つり
- 釣りができる。骨董品がつれることもある。
- 劇
- 幻想水滸伝IIIに登場したシステム。脚本を手に入れることで劇場で芝居ができる。興行に成功すれば報酬を得られる。
- 懺悔室
- 幻想水滸伝IVに登場したシステム。懺悔室担当のキーンと主人公を除く108星が懺悔に訪れ、主人公がそれを裁く。
- 声
- 幻想水滸伝Vに登場。声セットを持っていくと主人公の声を変えることができる。