岩村忍
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岩村 忍(いわむら しのぶ、1905年9月26日 - 1988年6月1日)は、日本の東洋史学者。北海道小樽市出身。
1929年、オタワ大学社会学科卒。新聞連合社、文部省民族研究所を経て、1950 - 65年京都大学人文科学研究所教授。1965 - 69年京大東南アジア研究センター初代所長。主に遊牧民族史・東西交渉史を研究分野とし、特にモンゴル帝国・シルクロードを専門とした。1954年、中央アジアのヒンドゥークシュ山脈で、当地のモンゴル部族に伝わる『チルニ文書』を発見、世界の研究者の注目をあつめた。主著に「モンゴル社会経済史の研究」「十三世紀東西交渉史序説」「耶律楚材」など。
[編集] 著書
- 十三世紀東西交渉史序説
- 蒙古の欧州遠征
- 耶律楚材
- マルコ・ポーロの研究
- 暗殺者教国
- アフガニスタン紀行
- 東洋の発見
- 西アジアとインドの文明
- 東洋史のおもしろさ
- 秘境を探検した人々
- 歴史とは何か
- マルコ・ポ-ロ
- 文明の経済構造
- 東洋史の散歩
- 西域 人物と歴史(井上靖と共著)
- シルクロ-ド
- 元朝秘史
- 南方熊楠全集(編集責任者)
[編集] 翻訳
- さまよえる湖(スヴェン・ヘディン)
- 中央アジア探検記(スヴェン・ヘディン)
- 司馬遷と史記(エドゥアール・シャヴァンヌ)
- 長春真人西遊記(李志常)