岩手開発鉄道
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 | 022-0003 岩手県大船渡市盛町東町10-3 |
電話番号 | 0192-26-3127 |
設立 | 1939年8月 |
業種 | 陸運業 |
事業内容 | 鉄道事業他 |
代表者 | 須藤薫 |
主要株主 | 太平洋セメント(2,009千株) 大船渡市(87千株) 日鉄鉱業(40千株) |
主要子会社 | 開発運輸 開発観光バス 開発タイヤ他 |
外部リンク | kaihatsu-railway.co.jp |
岩手開発鉄道株式会社(いわてかいはつてつどう)は、岩手県大船渡市で貨物鉄道を営む鉄道会社である。現在は貨物専業であるが、1992年3月までは旅客輸送も行っていた。本社は岩手県大船渡市盛町字東町10番3号にある。
太平洋セメントが8割以上を出資する主要株主となっているが、当初の設立目的から大船渡市など地元自治体も出資しており、第三セクター方式の鉄道会社のはしりでもある。
盛駅を起点とする全長11.5kmの日頃市線・赤崎線の2つの路線を有し、大船渡市の内陸部ある長岩鉱山で産出される石灰石などを、同市赤崎町にある太平洋セメント大船渡工場まで輸送している。2003年度の貨物輸送量は265万tで、私鉄では上位クラスの輸送量であるが、年間400万t以上あった1990年代以前の輸送量に比べると減少している。
1986年から貸切バス事業にも進出したが、現在バス事業は開発観光バスに分社されている。
[編集] 歴史
地域振興と林産資源などの開発を目的として設立された。盛駅から釜石線平倉駅間を結ぶ鉄道を計画したが、太平洋戦争中は工事が中断し、日頃市線として盛~日頃市間の鉄道が開業したのは戦後の1950年である。当初は貨物・旅客輸送とも振るわなかったが、小野田セメント(現在の太平洋セメント)大船渡工場の石灰石輸送を開始し、赤崎線盛~赤崎間と日頃市線日頃市~岩手石橋間を延伸した後は経営が持ち直した。しかし旅客輸送人員は日本全国の旅客営業を行っている私鉄では常に最低で、1992年には旅客営業を廃止している。
- 1939年6月7日 盛~平倉間免許(29.1km)
- 1939年8月17日 岩手開発鉄道設立。
- 1950年10月21日 日頃市線 盛~日頃市間が開業。
- 1957年6月21日 赤崎線 盛~赤崎間が開業。(貨物営業のみ)
- 1960年6月21日 日頃市線 日頃市~岩手石橋間が開業。
- 1992年4月1日 旅客営業廃止。
[編集] 路線
駅一覧等は以下の記事を参照のこと。
[編集] 車両
路線記事の車両の項目を参照のこと。