岩垂邦彦
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岩垂 邦彦(いわだれ くにひこ、安政4年8月15日(1857年10月2日) - 昭和16年(1941年)12月20日)は技術者、日本の実業家。日本で最初の外資系企業である日本電気株式会社の創業者。勲五等。
[編集] 来歴
工部大学校電信科(現:東京大学工学部)卒業後、工部省の電気技師として従事する。1886年に横浜にあるフレーザー商会の紹介状を手に渡米し、エジソン・マシンワークス(現:ゼネラル・エレクトリック)に入社。テスティング・ルームと呼ばれるトーマス・エジソンの施設で勤務する。
1895年に日本の電灯会社設立を志して帰国。同年、ウェスタン・エレクトロニック(現:ルーセント・テクノロジーズ)の営業代理に配属。これを期に岩垂とウェスタン・エレクトロニック社とパートナーシップを結ぶことになり、新会社が1898年8月に発足した。その翌年、日本及び欧米諸国間の条約が改正され、パートナーシップから合弁会社設立へとなり、1899年7月17日に日本電気株式会社を設立。岩垂は取締役社長に就任した。