小鍋立て
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小鍋立て(こなべだて)は鍋料理のひとつ。文字通り小さな土鍋または鉄鍋をつかう、少人数向けの料理である。
材料は何でも良い。ただし具は二種類かせいぜい三種類にとどめるのが粋とされる。また、あまり濃い味付けにせず、塩と酒くらいの薄味の出汁を使うことが多い。
池波正太郎の作品には数多くの小鍋立てが登場する。その中から、いくつかの組み合わせをあげる。
基本的に冬のものであることがわかる。
池波によれば、「訳ありの男女が差し向かいで食べるもの」であるという。小説、映画の「失楽園」で主人公の二人が死の直前に食べる「クレソンのお鍋」などはそれを彷彿とさせる。