小結
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小結(こむすび)とは、大相撲の番付の階級の一つ。関脇の下の地位で、三役の最下位。由来やその語源はわかっておらず、諸説があるにとどまる。
通常前頭筆頭で勝ち越すか、幕内上位で大きく勝ち越せば昇進できる。逆に負け越せばすぐ平幕に陥落する。その意味で平幕との差はそう大きくはない。一方で小結から関脇に昇進する場合、全取組が横綱・大関を含む最上位力士とあたる中で勝ち越しが必須であり、関脇との間には数枚分の差があると見るべきである。また、関脇に負け越しがなかった場合小結に据え置かれる場合が多い。10勝ないしは11勝を挙げると昇進となることがある。
戦前まで、小結で優勝に近い成績をあげ、関脇を飛び越して大関に昇進するケースも見られたが、戦後ではほとんどない。
なお西方小結は、初日に(その場所では最高地位の関取となる)東方横綱と対戦することが多い。
目次 |
[編集] 記録
[編集] 小結で優勝した力士
場 所 | 地 位 | 四股名 | 成 績 | 翌場所 | 最高位 |
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1931年(昭和6年)5月場所 | 東小結 | 武藏山武 | 10勝1敗 | 東小結(8勝2敗1休) | 横綱 |
1932年(昭和7年)3月場所 | 西小結 | 沖ツ海福雄 | 9勝1敗 | 東関脇(6勝4敗1分) | 関脇★ |
1944年(昭和19年)1月場所 | 西小結 | 佐賀ノ花勝巳 | 13勝2敗 | 東関脇(7勝3敗) | 大関 |
1957年(昭和32年)5月場所 | 西小結 | 安念山治 (のち羽黒山礎丞) |
13勝2敗 | 西関脇(9勝6敗) | 関脇 |
1974年(昭和49年)11月場所 | 西張出小結 | 魁傑將晃 | 12勝3敗 (○北の湖) |
東関脇(11勝4敗) | 大関 |
1992年(平成4年)9月場所 | 西小結 | 貴花田光司 (のち貴乃花光司) |
14勝1敗 | 西関脇(10勝5敗) | 横綱 |
1993年(平成5年)3月場所 | 東小結 | 若花田勝 (のち若乃花勝) |
14勝1敗 | 西関脇(10勝5敗) | 横綱 |
2000年(平成12年)5月場所 | 西小結 | 魁皇博之 | 14勝1敗 | 東関脇(11勝4敗) | 大関☆ |
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- 四股名は優勝当時の四股名。
- 成績の()内は優勝決定戦。同制度は1947年(昭和22年)6月場所から導入、それ以前の優勝同点は上位者優勝。
- ★沖ツ海は現役死。
- 最高位の☆は2006年12月現在現役。
[編集] 通算小結在位
- 高見山大五郎 19場所
[編集] 小結連続在位
[編集] 関連
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