小林尊
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小林 尊(こばやし たける、1978年3月15日 - )は、早食い・大食いの選手、いわゆるフードファイターで、ホットドッグやハンバーガーの早食い世界大会で何度も優勝している。国際大食い競技連盟(IFOCE)の世界ランク1位(2006年6月現在)。長野県長野市出身。
毎年7月4日にニューヨークで開催される「ネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権」を、2001年より6連覇中。この大会の様子はニュースなどで取り上げられることも多い。
ホットドッグを12分間で53 3/4個、ハンバーガーを8分間で97個などの世界記録を持つ。そのすさまじいまでの食べっぷりから、海外では "The Tsunami" のニックネームが付けられている。 堀越のりから告白された。
[編集] 略歴
2000年に『TVチャンピオン・全国大食い選手権』(テレビ東京)のオールスター戦でテレビデビューし、新井和響・赤阪尊子ら強豪を相手にいきなり優勝。翌年には「プロ宣言」を行い、『TVチャンピオン』や『フードバトルクラブ』(TBS)といったテレビ番組を始め、各地の大食い競技会で活躍した。
2001年の「ネイサンズ」初参加時には、それまで新井和響が持っていた世界記録(25 1/8本)のほぼ倍となる50本を完食し、大食い競技界の度肝を抜いた。競技中に「参加者が何本食べたか」を示すために掲げられるプラカードもそこまでの数字は用意されていなかったため、主催者のIFOCEは急遽ノートに手書きで書かれた数字を掲げざるを得なくなった。コンテスト終了直後、小林は報道関係者の求めに応じさらに2本ホットドッグを食べたという。
2001年にはライバル・白田信幸らと「Food Fighter Association(FFA)」という団体を結成し、早食い・大食いをスポーツとして確立すると共にタレントとして活動することを目指したが、翌2002年に愛知県の中学生が早食い中に喉に食物を詰まらせて死亡した事件の後、前述のテレビ番組を始め全国的に早食い・大食い大会の開催が自粛されたため、同団体は自然消滅した。しかし小林は2004年に「United Food Fighter Organization(UFFO)」という団体を立ち上げ、早食い・大食い競技をスポーツとして確立すべく活動を続けている。
2005年にはFox Sports Net(米国のスポーツ専門チャンネル)の特集「スポーツ界で最も恐れられている選手10人」の中でマイク・タイソンやロジャー・フェデラーと共に選出、2006年にはESPN(同上)の看板番組『SportsCenter』のCM(日本でもJ SPORTSにて放映されている)にも出演するなど、現在は海外での活動が多くなっている。
2003年にFOXの番組「Man vs Beast」では50本のソーセージ完食勝負をし、アメリカ代表の熊が2分36秒で勝利。小林も31.5本を食べたもののアメリカにおける唯一の敗北となった。