家島諸島
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家島諸島(いえしましょとう)は、瀬戸内海の東部に位置する諸島。兵庫県の淡路島・香川県の小豆島・本州に囲まれ、本州の姫路市の沖合い 18km に位置し播磨灘の海域に属す。東西26.7km、南北18.5kmにわたり大小40余りの島嶼で構成される諸島。なお読みは本来「いえしま」ではなく「えじま」である。その他に「えしま」と呼ぶ地域もある。
諸島全域が、兵庫県姫路市に属する。家島諸島と本州の間に海峡・瀬または瀬戸・灘等の固有の名はなく、播磨灘と呼ぶ。
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[編集] 名前のある主な島
- 面積が1km²以上の島(国土地理院の島面積による)
- 面積が1km²未満の島
- 院下島: 南北に500m、東西に800mほどの島。海抜62mと75mの高台があり、中央に院下島灯台が立地。
- 松島: 西島の南方沖10km弱。北端はヒラレノ鼻、南西端が材木ノ鼻(松島灯台あり)。標高83.7m地点に三角点標識(最高地点は85m)。西1km前後に長島と三ツ頭島、北西1km前後に大ツフラ島、小ツフラ島、桂島が位置する。
- 高島: 坊勢島と西島が近接している位置の南方沖合い700mに位置し、南北900m、東西500mほどの島。南端はマブノ鼻。最高地点(106.7m)に三角点標識がある。南東沖約20mに、東西差し渡しがそれぞれ20m及び60mほどの島が2つある。
- 宇和島: 家島の北方沖合いに位置する。
- 黒島:
- クラ掛島:
- 太島:
- 矢ノ島:
- 小ヤケ島: 西島西方の沖合い200mにある島。南北ともに100mほどの円形の島で、最高地点は標高26m。
- 大ヤケ島: 西島南方の沖合い200mに位置し、南北に300m、東西に200mほどの島。大ヤケ島南西に差し渡し10mほどの計2個の島がある。最高地点は標高47m。
- 黒フゴ島: 院下島から南方700mほどの位置にあり南北に150m、東西に50mほどの島。最高地点は標高13m。
- 高羽島: 院下島から南方沖合い2,500m、黒フゴ島から南南西750mほどの位置にある島。西島の西北にある手繰干崎からは2,750mに位置する。最高地点は標高31m。高羽島の北方100mほどの距離に南北100m、東西20mほどの島と20mほどの円形の島がある。
- 金子島:
- 小松島: 南北100m、東西200mの島で32.4mの三角点がある。北側100mほどの位置に南北100m、東西20mほどの島と、南北20m、東西10mほどの計二つの島がある。
- 大コ島:
- 小碇礁:
- 大碇礁:
- ハタカ島:
- 上島:
[編集] 歴史
家島諸島には旧石器時代から弥生時代にかけての遺跡が見られ、これらの時代には既に人々が居住していたようである。
家島の名の由来としては、神武天皇東征伝説において嵐を避けてここに寄港した際に波の静かさを家の中のようだと例えたという説などがある(波の静かさを家に例えた点では、同じ播磨灘の室津と似ている)。男鹿島の名は、現在の姫路市飾磨区のあたりに住んでいたつがいの鹿のうち、牡鹿がこの島へと渡ってきたことにちなむという。対応して姫路市飾磨区に妻鹿(めが)という地名がある。坊勢島の名は、883年(元慶7年)この島へ流罪となった比叡山の高僧・覚円と、その後を追って島に渡った弟子たちに由来するという。
近代以降2006年3月27日までの歴史は家島町の歴史の項目を、2006年3月27日以降の歴史は姫路市の歴史の項目を参照。
[編集] 諸島への交通
- 姫路市営バスで、姫路駅北市バスセンターから37系統姫路港行き乗車、終点下車。家島へは高速いえしま(姫路⇔真浦)または高福ライナー(姫路⇔真浦⇔宮)、男鹿島、坊勢島へは坊勢汽船(姫路⇔男鹿島⇔坊勢島⇔西島)またはラピート桂(姫路⇔坊勢島)。男鹿島は通過便もあり。
- 姫路市街から、兵庫県道62号姫路港線(産業道路)及び国道436号で姫路港へ。なお、カーフェリーは就航していない。
[編集] 外部リンク
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