実定法
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実定法(じっていほう)とは、人為により定立された法又は特定の社会内で実効的に行われている法のことをいう。人間や事物の本性を基礎とする法とされる自然法と対立する概念である。
なお、「実定法」という語は、条文の形を採っている法(制定法)の意味と誤解されることがある。法の法典化が進んだ結果、制定法が法源の中心を占めるようになったこともあり、ある意味やむを得ない部分もあるが、実際には慣習法や判例法も含む概念であることに注意を要する。
実定法は、人為により定立される現実的な法なので、あらゆる時代や場所に妥当する内容を持つものではなく、特定の時代や場所に限定されて妥当することになる。その意味において、あらゆる時代や場所に妥当するとされる自然法と対立することになる。
実定法のみを法であるとする立場を法実証主義という。